京都府環境審議会総合政策部会の議事要旨
1 開催日時
平成21年3月27日(金曜) 午後3時から4時30分まで
2 場所
京都ガーデンパレス 「鞍馬」
3 出席者
【部会委員】
井上委員、汐見委員、四方委員、寺島委員、内藤委員、東委員、星川委員、 山本委員、村上委員、横山委員(計10名)
【事務局】
中井環境政策監、新井環境技術専門監、柴田環境政策課長、その他関係課員
※上記のうち、次の委員は代理出席
汐見委員(代理:四方京都府町村会事務局員)
四方委員(代理:波多野京都府市長会事務局次長)
星川委員(代理:碓井京都市環境局環境企画部担当部長)
【報道機関】 なし
【傍聴者】 なし
4 議題
(1)部会長の選出について
委員の互選により、内藤正明委員が部会長に選出された。
(2)新京都府環境基本計画(仮称)について
<「新環境基本計画の構成案(たたき台)」、「現行の環境基本計画の進捗状況」及び「今後の部会の進め方(手順)」について>
(事務局から説明)
<意見交換(主な意見)>
- 国が、低炭素社会を含めて、どういうビジョンを出すのかを十分参考にする必要がある。その上で、地域として、持続可能なビジョンを作ることが重要。
「持続可能な社会」は大目標であり、環境基本計画は重要であるが、環境の枠内だけの議論ではいけない。持続可能な社会のビジョンをまず考えて環境基本計画を検討すべきである。
環境と経済・社会システムを統合的に、という視点は重要であり、環境像が社会像や経済と切り離されるとリアリティを失う。ここをどうするかが極めて重要なところである。
温室効果ガスの削減については、現在、国に中間目標はないので、よく見極めながら京都の見識としてどう示すかが重要。
- 構成案の第3章に入っている「京の歴史・文化と環境が融合した持続可能な社会像」は総合的でユニークである。
京都が新しい夢を描くとしたら、文化にも踏み込むべきである。伝統的な日本の文化の上に、京都から新しい文明の姿を発信してはどうか。
第3章の環境像・社会像は、第1章の次が良いかもしれない。
- 基本計画では、これからどういう歴史を作るべきかという事を語り、40年後の未来を描いてアドバルーンをあげてはどうか。
京都は伝統を守って生きるという、当たり前のことを語る。
古いものを大切にする文化を持つ京都は非常に良いものをもっている。花の回廊の整備碑にも知事のコメントが入っており、計画の前書きに知事のあいさつがあると良いと思う。
「人にやさしい・京都」ということについて、アンケートとってみてはどうか。
過去の歴史遺産を上手に活用するということを書いてもらいたい。
- 南禅寺の水路閣も100年先を見据えて作られたものである、基本計画も40年先のビジョンがあって、目標設定の考え方とのセットで考えるべき。
2050年の将来像をなぜ書くのかという理由を書くのがよい。
- 福知山に住んでいて、毎週東京に行っているが、東京大学の周辺は昔の風情が残っているが、それ以外は都市開発ばかりで都心部は空洞化している。
東京の人は口をそろえて、京都はすばらしい、いいところ、住んでみたいと言っているが、そうゆう価値観や感情を具体的に描けば京都の将来像になるのではないか。
私たちだけの京都ではなく、日本の、世界のという格調高く書いたらどうか。
- 京都弁はものすごくいいと、親しみやすいと言っていただいている。
- 京都市がメインになるのかなと思うがそれ以外の町村も含めたビジョンとする必要があると思う。
- 前回の部会での意見は、京都ならでは、京都の特色のあるものをしたらと言っていた。後はほかの計画を参考にしたらよいと思う。第3章には京都の特徴を出してもらいたい。
やはり京都は、歴史・文化それと自然を特徴とした計画にしたらいいと思う。
その場合にどういう視点で捉えるのかというと、我々の心、価値観、ライフスタイル、それを支えるハード、特徴を掘り下げてほしい。
構成案の第3章はもう少し物足りない。歴史、自然に対する価値観、自然に対する思いを書く。
それから、ライフスタイルでは、少しさかのぼって、ものを大切にするライフスタイルを書く。
過去には、京都は日本の中心であった。京都を支えるものの地産地消の循環が成り立っていたという都市の姿を描いてはどうか。
心、価値観、ハードウェア、地産地消などを第3章に入れてもらいたい。
- 引き続き審議したい。
京都の良さを入れるよう進めて行きたい。