第100回京都府スポーツ振興審議会の議事要旨
1 開催日時
平成21年8月6日(木月曜日)午後3時から同4時30分まで
2 場所
ルビノ京都堀川「銀閣の間」
3 出席者
出席委員
桝岡義明会長、水野加余子副会長、唐松秀幸、西條繁、河合美香、梅田陽子、松永敬子、能登英夫、中田佳和、浅野賢一 各委員
事務局
高熊指導部長、渡邉保健体育課長 他事務局11名
欠席委員
小林進、澤井剛、川隅富士夫、武田美保、森洋一、木村祐子、太田貴美、南部照一、西村文治 各委員
4 内容
(1)開会
(2)桝岡会長あいさつ
(3)報告事項
ア. 「京の子ども元気なからだスタンダード」について
(4)協議事項
ア. 会長、副会長の選出
イ.「京都府スポーツ振興計画」中間年改定後の対策の具現化について
(5)その他
(6)閉会
高熊指導部長あいさつ
審議内容(結果及び主な意見)
(1)「京の子ども元気なからだスタンダード」について
事務局から取組の状況とデータの説明及び今後の予定を報告。
ア.事務局からの説明
第96回の本審議会において、子どもの体力の低下問題について検討を進めるため「子どもの体力向上検討小委員会」を設置していただき、検討を進めてきた。 現在の子どもたちの現状を見ると、体力を客観的な数値によるデータで捉えるだけでなく、どの年齢時にどのような動きを習得できているのか、また必要なのかを客観的に捉えることができる指標が必要とのことから、小委員会で実際の測定項目について検討等を行い、府内小学校の協力を得ながら測定を行った。 昨年度は体育館及びグランド種目の測定を行い、現在、水泳種目の測定が終了し、データを集計しているところである。 今後、データの分析を行い、指標として有効な動作項目を精選し、「京の子ども元気なからだスタンダード」を作成していく予定である
(2)会長、副会長の選出について
引き続き桝岡義明会長、水野副会長が承認された。
(3)「京都府スポーツ振興計画」中間年改定後の対策の具現化について
「京都府スポーツ振興計画」中間年改定に基づき、目標の具現化に向けた今後5年間の課題や対応について、質疑応答及び全体協議を行った。
ア 運動やスポーツを「やりたくてもできない人」への手だてについて
- 空き小学校の利用など、場所の確保も大切である。
- 利用できる身近な公園などの紹介はできないか。
- 府立学校を拠点とした取組でまわりの地域や小学校を取り込むことはできないか。
- 体育振興会と総合型地域スポーツクラブの在り方について。
- 実施率の低い女性をどう引き込むのか。また「京都ならでは」の学生の街として学生を支える側として活用できないか。
- 日常の生活活動にプラスしてスポーツをする事の動機付け。
- 地域の指導者の掘り起こしが大切である。
- 地域の声と行政からの情報とが互いにスムーズに伝わる事が重要である。
- どういう方々をターゲットするかによって一つ一つの内容を考えるべきである。
- スポーツ情報として、スポーツ医科学との融合を進めていけないか。
- 何のためにスポーツを勧めるのか、具体的でわかりやすい啓発が大切である。
- 変化しない組織のままでスポーツ振興が図れるのか等、組織論の議論も必要である。
イ 子どもの体力について
- 学校スポーツが中心であるが、教員の多忙化・高齢化もあり、体育・スポーツに対するサポートも体制も考えていく必要があるのではないか。
- 小中連携事業として、中学校の体育科教員が小学校への出前授業の実施も行っている。
- 「京の子ども元気なからだスタンダード」はぜひ継続と活用をしていただきたい。また、指導者派遣事業については、クラブ活動だけでなく、子どもの体力向上についても継続的に派遣できないか。
- 子どもの体力の二極化の解消に、実際に学校の体育授業だけでは難しい。学校、家庭、地域がどう取り組んでいくのか、協力していくのかが大切である。
ウ さらなる競技力の向上について
- これからはファンや会員からの集金による、スポーツビジネスについても考えていく必要があるだろう。
- クラブチームはあっても、選手を受け入れる職場が無く、選手が集まらない。就職先があれば大きい
- テニスは民間のクラブチームが中心である。京都の小中学生は全国トップレベルだが、高校以降に全国に流出し、長年の課題である。
- 京都の風土にあったタレントをどう育てていくのか、発掘をしていくのか。発掘を行っても指導者のいない種目は育っていかないので、どの種目で強化するのかも大切である。
- プロやトップ選手の派遣は高額で難しいと思われるかもしれないが、ボランティアとして地域に貢献すべきである。
- 実業団チーム等に所属していた選手が、子どもや地域に貢献したいと考えている者も多く、何かよい方法はないか。選手達のセカンドキャリアについても重要である。
- トップ選手のセカンドキャリアや、子どもや地域へのスポーツ振興の貢献に思いのある選手や指導者の活用については、ぜひあらゆる方面からアイデアと協力をお願いしたい。