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昨今、情報通信機器の普及に伴い、インターネット利用者の低年齢化が進む中、インターネット上で流通する情報には、偽・誤情報や誹謗中傷も含まれるなどの問題が顕在化しており、これからのデジタル社会において、青少年はインターネットを適切に活用するためのリテラシーを身につけることが必要です。
このような時代を迎え、普段、子どもがインターネットを何にどのくらい使っているのか、保護者の方は家庭でどのように関わっているのかを調べるため、本アンケート調査を行いました。
令和5年5月から6月にかけて京都府内の小学生から高校生の児童・生徒とその保護者の方を対象にアンケートを行ったところ、合計17,655人(回答内訳:小学生2,586人、中学生5,660人、高校生3,202人、保護者6,207人)からの回答をいただきました。
回答いただいた児童・生徒、保護者の皆様、また、周知に協力していただいた教職員の皆様、関係機関の皆様、大変ありがとうございました。
主な調査項目は、携帯電話所持率、ネット接続時間、課金経験やネットで知り合った人と会った経験の有無などで、ネット接続時間4時間以下の者と4時間以上の者との差異について調査したところ、4時間以上と答えた者はネットで課金をしたり、SNSを通じ知らない人と会ったりした割合も高いという結果となりました。
京都府では、青少年のメディアリテラシーと情報モラルの向上を目的として、毎年「青少年いいねット京フォーラム」を開催しています。令和5年度「青少年いいねット京(みやこ)フォーラム」では、こちらの分析結果を基に、生徒と保護者達がインターネットの関わり方について討論しました。
児童・生徒とその保護者に子どもたちの携帯電話の所持状況について質問したところ、小学生、中学生、高校生と進学するにつれて所持率が高くなっており、高校生になるとほとんどの生徒がスマートフォンを所持しているという結果になりました。
中学生、高校生の7~8割は、学校から帰ってくるとインターネットを一番長くしていると回答しています。
また、小学生の回答を見ると、半数以上はインターネット以外のことをしているようですが、それでも割合的には、インターネットを長く使っている人が一番多くなっています。
児童・生徒や保護者の回答を見ると、子どもたちは家に帰ると少なからずインターネットを利用しているようです。
また、5時間以上使っていると回答した児童・生徒の割合は、保護者の回答よりも高いことから、保護者が思っている以上に子どもたちは、長時間インターネットを使っているようです。
小学生は、スマートフォン以外でインターネットを利用することが多いようで、ゲーム機やタブレット端末を使っているようです。
また、中学生、高校生と進学するにつれて、スマートフォンでのインターネット利用が増えていきます。
インターネットで一番よくすることは、どの世代も動画視聴のようで、次いで男子は、ゲームが多く、女子は、SNSを利用することが多いようです。
また、保護者の回答も、動画視聴が1番で、次いで男子はゲーム、女子はSNSとなっており、保護者も子どもたちが何をしているのかを認識しているようです。
課金については、女子よりも男子がしている割合が多いようです。
これは、男子の方がゲームをしている割合が高いので、ゲーム課金との関連性を感じます。
また、保護者も子どもたちが課金しているのを認識しているようですが、5万円以上課金をしていると回答した児童・生徒の割合が、保護者の回答よりも高いため、保護者が思っているよりも子どもたちは、課金をしているように感じます。
今回は、貯めたポイントを使うことも課金としているため、現金を使っていない課金もあります。
トラブルの多さは、男子が目立ちます。※女子も中学生、高校生の5人に1人はトラブルの経験がある。
また、小学生男子の回答を見ると、4人に1人はトラブルの経験があると答えています。
トラブルも誹謗中傷や個人情報の流出などさまざまですが、インターネットで繋がっている向こうの人の表情は見えないことから、コミュニケーションを取るうえで、言葉の使い方、ルールやモラルを守ることで回避できるトラブルも多いと考えます。
児童・生徒の回答の割合を見ますと、性別に関係なく、中学生、高校生となると5割ほどの人は、会ったことのない人とインターネットでの交流があるという結果となっており、小学生男子でも、4割近くの児童が交流があると回答しています。
児童・生徒の回答と保護者の回答を見比べると、保護者が把握しているよりも多くの子どもがインターネットで知り合った人と実際に会ったことがあるようです。
特に男子は、保護者の把握よりも割合が高く、女子も、高校生になると割合が一気に高くなっています。
子どもたちのインターネットトラブル防止の観点からも、今一度、保護者の方は、子どもたちのインターネットの利用状況を確認する必要があるかと思います。
フィルタリングについては、「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」に18歳未満の者がインターネット接続の契約する際に、契約者へフィルタリングサービス等の提供義務があるため、児童・生徒と比べて保護者の認知は高いと考えます。
また、保護者の回答を見ますと、以前はしていたと答えた人も合わせると高い割合で子どもたちの持つ情報通信端末にフィルタリングをしていることが分かります。
子どもが高校生になってフィルタリング設定を解除する保護者も多いようですが、トラブルに遭ったことのある状況や会ったことのない人とのやりとりなど、子どもの利用実態と保護者の認識との差を見ますと、トラブル防止のため、有害情報を遮断したり、使える機能や使えるアプリを調整できるフィルタリングは、設定すべきと考えます。
インターネット利用について、上記10個のルールの有無について質問してみました。
結果から、児童・生徒と保護者の認識には差があると感じます。
どのルールも、保護者があると答えた割合より、子ども達があると答えた割合は低くなっています。
また、児童・生徒のルールが無いと回答する割合は、進学するにつれて高くなっています。
これを見ると、家庭(保護者)にはルールはあるようですが、ルールは子どもたちに徹底されていないように感じます。
また、子供が成長するにつれて、保護者もルールの確認をしなくなっているのではないでしょうか?
ルールの決め方について、保護者の回答は、子どもと話し合って決めたと答えた割合が高くなっていますが、子ども達の回答は、保護者と話し合って決めたと回答した割合が、保護者の回答の割合より低くなっています。
ルールの更新についての話し合いの機会についてですが、子どもたちと保護者の回答は、正反対となっています。
保護者は話し合いの機会はあると回答している割合が高くなっていますが、子どもたちは機会はないと回答している割合が高くなっています。
ルール作りは、コミュニケーションを取るきっかけの1つと考えます。
子どもたちも、ルールが無くても自分で考えて正しく行動ができていると良いのですが、保護者が把握しているよりもトラブルの経験があったり、インターネットで知り合った人と実際に会っている状況を見ると、その行動については疑問を感じますので、今一度、家庭でインターネットの使い方について話し合い、現状を正しく知ることが、インターネットトラブルの防止につながることだと考えます。
個人情報に該当するものは何かという質問をしてみたところ、【小学生➡中学生➡高校生➡大人(保護者)】と、成長に伴って学ぶことができているようです。
また、グラフのように子どもたちと保護者とでは、理解度が違うため、個人情報に関するルール作りでは、個人情報を漏らしてはダメではなく、何が個人情報になるのかを具体的に教えていく必要があります。
HP『政府広報オンライン「個人情報保護法」をわかりやすく解説』に例示されている個人情報を列挙しています。
回答いただいたアンケート集計結果は、下のリンクから自由にダウンロードすることができます。
ご活用ください。
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