ここから本文です。

令和6年度京都府起業支援事業費補助金【arumachi projct「八木藝術大学」】

アートの目線を通して自分たちの多様性をチカラに変える「八木藝術大学」開講!

(令和6年12月4日 産業振興課 生地・白石)

令和6年度起業支援事業費補助金を活用して起業された柳さんが、「アート&福祉」をテーマに「多様な人が共生できる街」「arumachi project」の実現、アートに特化したフリースクールの運営に取り組んでおられます。

起業の経緯

――まず始めに、柳さん自身がこのプロジェクトに参画し、起業された経緯を教えてください。

柳)私自身は、演劇の演出をはじめアーティストとして活動してきました。東京藝術大学在学中に、高齢者向け住宅に住み込み日々の活動の中から福祉施設と地域が溶け合う街を作り出すというアートプロジェクトに参画しました。アートの力で一つの架空の街を作り出すという体験を、かねてより課題と感じていた不登校児童の増加という問題に活かせるのではと思い、ある街、八木藝術大学を設立しました。私自身も学生時代より生きづらさを感じてきた当事者なので、子どもたちに寄り添った場所を作りたいと思っていました。

ある街、八木藝術大学とは??

――南丹市八木駅から車で数分、2匹のヤギが我々を迎えてくれました。まずは、ここ「ある街」、「八木藝術大学」とは何か教えてください。

柳)まず、「ある街」ですが、築100年を超える古民家、畑、近隣住民を巻き込んだ架空の街をつくるアートプロジェクトです。その中にある「八木藝術大学」ですが、アートに特化したフリースクールになります。2匹のヤギ「ハルル」「アルル」は名誉教授です。

――自然に囲まれたこの街、せわしない日常を忘れさせてくれますね。この街には「八木藝術大学」の他にどんな場所があるのでしょうか。

柳)まず目の前に広がる「農場」は「八木藝術大学」での重要な学びの場になっています。他にも、納屋はアーティストの作品を展示する「美術館」がありますし、大学のエントランスには、みずのき美術館の取り組みである画材循環プロジェクト「巡り堂」の支所を置き、画材を自由に無料で使用することができます。また、今後の計画として、元々萬屋であった場所を改装し、子どもたちのチャレンジできる場としてのお店/カフェの開設、図書館の設立も予定しております。

――街のいたるところにアートを感じることができ、子どもたちも楽しそうですね!


arumachi1 

 

 

 

 

 

 

 



↑我々を迎えてくれた名誉教授たち 

arumachi2
↑ある街の風景

 arumachi3 
↑八木藝術大学入り口

 arumachi4 
↑巡り堂

arumachi5
↑大学の中 

arumachi6
↑農場

arumachi7
↑カフェ予定地

arumachi8
↑美術館

ある街の日常

――「八木藝術大学」でできることについて教えてください。

柳)「すごすこと」「つくること」「たねをもつこと」をコンセプトに授業をしております。「すごすこと」は、子どもたちが初めから持っている力を肯定し見守り応援することで安心して過ごせる場所にすること。「つくること」は、自分の居場所をつくる、野菜をつくる、料理をつくる、棚をつくる、作品をつくる、いい時間をつくること。「たねをもつこと」は、自分の興味や特性を見つけ、それを種として育てていける「自らの力で社会と向き合う力」を身に着けていくこと。具体的には、お昼ご飯を一緒に作って食べて、何か「つくること」に取り組む。自分でしたいことを見つけ取り組む時間もあります。
今日は餅をつくろうと思います!もち米は近所の農家さん、臼と杵は近所の方からいただきました!

arumachi9  arumachi10

 

今後の展望

――最後に、今後の目標・展望を教えてください。

柳)子どもたちには「八木藝術大学」での時間を後々には特別な時間・体験として感じてほしいです。地域とのつながりを大切に、街の住人を増やしていければと思います。

――カフェも来年度には開設予定。ある街の今後が楽しみです!

情報はこちらから

ホームページ:https://www.arumachiproject.com/

 

お問い合わせ

商工労働観光部産業振興課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

sangyoshinko@pref.kyoto.lg.jp