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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
RODEMガイド付き散策ツアー(岡崎早朝散策コース/瓢亭の朝がゆ含む) |
(2023年6月22日更新、ものづくり振興課 足利・小高)
(2022年11月15日、ものづくり振興課 足利・小高・生地・御厨)
(2022年9月27日更新、ものづくり振興課 足利・生地)
株式会社テムザック(外部リンク)(京都市)と株式会社80&Company(京都市)、Felixia株式会社(京都市)は、各社の有するハードウェア・ロボティクス技術と、ソフトウェア技術の融合により、全く新しい移動体験を提供するため、パーソナルモビリティのシェアリングサービスを提供する「株式会社ネオモビ(外部リンク)」(京都市)を設立されました。
RODEMを通したシームレスな移動体験、ボーダレスな観光体験を核に、都市・地域の課の解決、次世代のスマートシティ化を進めていかれます。
(2022年6月3日(6月30日更新)、ものづくり振興課 足利・石飛)
株式会社テムザック(外部リンク)(京都市)の街乗り(車道・自動車型、歩道・車いす型)できる「RODEM」(漆塗りモデル)を、2022年6月の1ケ月間(7月末まで延長)、ホテルグランヴィア京都のロビーに展示いただいています!
(2022年4月25日、ものづくり振興課)
(令和3年6月7日、ものづくり振興課 足利・安達)
株式会社テムザック(外部リンク)(京都市)のRODEM。
「ミニカー区分」でナンバープレートを取得し、普通免許を保持する方なら、「車道」を運転できます(速度12km/hまで)。観光の足、お年寄りの方々の買い物の足としてますます貢献!
また、RODEMを含む「馬乗り形電動車椅子」が、既に経済産業省より日本産業規格(JIS:Japanese Industrial Standards)の安全要求事項(T9210)として制定、公示されており、車椅子として「歩道」を走行できます(速度6km/hまで)。要介助者の移乗の課題解決にもますます貢献!
(令和3年5月7日、ものづくり振興課)
株式会社テムザック(外部リンク)(京都市)が本店の京都への移転を発表されました。(新聞記事(外部リンク))
(令和2年12月12日更新、ものづくり振興課 足利)
株式会社テムザック(外部リンク)(中央研究所:京都市上京区)の髙本代表取締役議長と川久保代表取締役社長にお話をおうかがいしました。
--新体制になられて、「議長」というのは?
髙本)「会長」と言うより「議長」と言う方が格好いいかな、ということです(笑)。
--なるほど!
髙本)今後は、より広く、グループ全体の成長とワークロイドを基盤とした新たな産業の創出を目指して、さらに活動の場を広げて行きたいと考えおります
川久保)いよいよ、働くロボットの活躍する世の中が到来し、リーディングカンパニーとして、人とロボットが共生する豊かな社会を目指し、専心努力してまいります。
左からTRANS-ROID(RODEM、CITY MOBILITY)、MED-ROID(DENTAROID、PRE-HOSPITAL CARE)、POWER-ROID(T-54援竜)
--よろしくお願いします。さて、今年2月に、私どものけいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)、けいはんなロボット技術センター(ロボセン)にて、けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム(K-PEP)の枠組みを用いて、5Gを用いた実証実験をされましてね。
髙本)高速大容量・低遅延といった特徴をもつ5Gを活用した遠隔操作の有用性を検証するため、KICK外周道路のRODEMの前後左右に取り付けたカメラからリアルタイム映像を伝送し、ロボセン内から遠隔で操縦(制御)することで、遅延時間の計測や操作性のテストなどを実施しました。
--KICK屋外、ロボセン屋内に、それぞれ5G基地局がありますから、ちょうどぴったりな実証ですね。
髙本)制御コマンドはたいした通信量ではないのですが、やはり映像ですね。横断歩道停止、車庫入れ、クランク走行などを試しましたが、4Gだと、どうしても映像伝送に遅延が生じて、操縦ミスとなってしまうところ、5Gだと、人間には「リアルタイム」と言っていいくらいの差しかなく、クランク走行も1回でミスなく操縦できました。
(左)KICK外周道路を走るRODEM。4方向にカメラを取り付け
(右)そのカメラ映像を見ながら、ロボセン内から遠隔でRODEMを操縦
(テムザック・プレスリリース資料(外部リンク)より)
--それは良かったです。
川久保)簡単に近距離の移動ができる一人乗りの次世代スマートモビリティRODEMをラストワンマイルの新たな移動手段として活用するために、実証実験を重ねています。歩道での自動運転化に向けた研究も進めており、将来は、乗り捨てたロデムが低速自動運転または遠隔操作で戻り自動充電する仕組みを作ることで、快適な移動の実現を目指しています。
次なるプロジェクトを仕組んでいます。乞うご期待!!
(掲載日:令和元年12月6日 ものづくり振興課)
株式会社テムザック(外部リンク)(本社:福岡県宗像市、中央研究所:京都市上京区)は、鉄道工事会社の依頼を受け、鉄道の線路メンテナンス作業に使用する「小型つき固め機械」のプロトタイプを開発されました。(同社リリース文(外部リンク))
(掲載日:令和元年11月22日 ものづくり振興課)
株式会社テムザック(外部リンク)(本社:福岡県宗像市、中央研究所:京都市上京区)は、株式会社NTTドコモが11月29日(金曜日)~12月12日(木曜日)に実施する“新たなモビリティサービス”の検証に「RODEM(ロデム)」を提供されます。(同社リリース文(外部リンク))
(掲載日:令和元年11月22日 ものづくり振興課)
株式会社テムザック(外部リンク)(本社:福岡県宗像市、中央研究所:京都市上京区)は、介護施設内での巡回見守り・異常時の駆けつけ・情報通知等を行うことができる自動駆けつけ介護ロボット「SOWAN(ソワン)」を開発されました。(同社リリース文(外部リンク))
(掲載日:令和元年7月5日 ものづくり振興課 土江)
NEDO実用化ドキュメント「ロボットベンチャーの創造性がグローバルな国際実証により実用化」(外部リンク)
(掲載日:令和元年5月28日、文:ものづくり振興課 土江)
2019年5月27日(月曜)、国立京都国際会館にて開催された「地域創生セミナーin京都」にて、髙本社長がご登壇されました。
髙本社長からは、「人・街・時代の力になる。~京都発のスマートシティ構想~」という演題で、同社のこれまでのお取組や今後の展望について等ご講演いただきました。
また、同社ブースでは、次世代型スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」の試乗会が開かれ、西脇知事も試乗しました。
(掲載日:平成31年4月3日、文:ものづくり振興課 土江)
2019年3月18日(月曜)から3月22日(金曜)にかけて、東京・丸の内エリアにおいて、同社製次世代スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」を用いた観光客向け公道実証実験が実施されました。
(掲載日:平成30年8月29日、文:ものづくり振興課 土江)
同社製の次世代型スマートモビリティ「RODEM(ロデム)」が草津総合病院(滋賀県草津市)に導入されることとなり、平成30年8月28日(火曜日)、同病院にてお披露目会が開催されました。
同製品は、「座れるが歩けない」という人の「自分で動きたい、能動的に生活したい」というニーズに応えるために導入されたもので、患者がベッドから車いすへ移乗する際、従来は体の向きや高さを変えて乗る必要があり、誰かの手を借りないと困難でしたが、同製品は、スマートフォンでベッドの横まで移動させ、シートを乗りやすい高さに自動で調節し、座るのではなく、後方からまたがって乗ることにより、1人で容易に乗り降りすることができます。
また、シートを前傾させており、1人で容易に洗面や食事ができることから、利用者のみならず、介助者の負担軽減も期待されます。
同社は今後、同製品の小型化や屋外での実用化等を図っていくということです。
(掲載日:平成29年9月5日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
株式会社テムザック(外部リンク)(本社:福岡県宗像市、中央研究所:京都市上京区)の代表取締役髙本様にお話をおうかがいしました。
―このたび、この西陣のど真ん中に「中央研究所」を開設されました。このハイブリッド感がかっこいいですね。
髙本)西陣の帯メーカー「渡文」さまにご協力、ご支援をいただいて、糸紡ぎ工場跡の建物を使わせていただきました。西陣の近代工業化の一翼を担った糸巻機など残り、最先端ロボットと合わせて、伝統と最先端の融合を感じることができる空間となっています。まだ世の中にない先端技術の研究開発や、海外から集う研究者と共同研究を行う窓口となる拠点です。また、私自身も京都に移り住んできました。
―SAMURAI型ロボットのキヨモリなども居て、雰囲気抜群ですね。さて、では、御社の概要から教えてください。
髙本)2000年創業のサービスロボットメーカーで、現在従業員は約20名、福岡の本社、ここ京都の中央研究所のほか、横浜、台湾、イギリスに拠点があります。しかし、サービスロボットで利益を出している企業は世界を見渡しても、そう多くはありません。製薬で言えば、薬が出来上がるまでに何年も資金を投入して研究開発を行う期間を経ると思いますが、サービスロボット業界は、まだまだそういう研究開発段階なのです。
―そうなのですね。では、御社はどうしてらっしゃるのですか?
髙本)様々な企業や、官公庁などからの受注開発が現在の主力事業です。もともと、当社の前身は食品加工機を手掛ける会社ということもあり、当社が作りたいロボットをつくるというのではなく、本当に人の役に立つ、ニーズありきのロボット開発を進めています。
―素晴らしいですね。御社の強みはどういったところでしょうか。
髙本)世界の最先端のロボット研究者とネットワークを組んでいるところが強みですね。互いに、協力関係を結んでいます。そのため、小規模の企業ながら、大型研究施設と同等以上の開発力を発揮することができます。ローコスト・ハイパフォーマンスのロボットづくりを目指しています。
―すごいですね。これまで開発されてきたロボットを少しご紹介いただけませんか。ロボット発、世界初といった技術もたくさんあるとお聞きしていますが、差し支えない範囲で。
髙本)パーソナルモビリティ、災害救助、医療・介護、コミュニケーション、警備、受付など様々分野のロボットを開発してきました。例えば、災害救助ロボットの「援竜T-53」は、京都大学大学院と共同開発し、消防関係者の方々と実証実験を重ね開発したロボットです。2つのアームがついていることが特徴で、通常の重機では作業しづらい細かい瓦礫の撤去や車内から対象物を取り出すといった動きをすることも可能です。同期動作制御を導入しているのでオペレーターが直感的に作業できる他、危険な現場でも作業できる遠隔操作機能もあります。そのためこれまで危険現場に行く機会が少ないとされていた女性職員の方でも、現場の第一線でレスキュー作業を行うことができます。
―なるほど。医療・介護分野やその他の分野はいかがでしょう。
髙本)歯科学生の臨床実習用に開発された歯科患者シミュレーター、「DENTAROiD」というロボットを昭和大学と共同で開発しました。医師の指示に従って口を開け、顔の向きを変える動作や、不意な首振りや咳き込みなどの動作をするほか、閉口疲労や嘔吐反射、脈拍の測定などリアルに人間の患者と同じ動きで治療のシミュレーションをすることができます。海外販売の総代理店は、京都の株式会社ニッシン様ですよ。
―さて、現在、車いす型のロボット「RODEM」の製品化に力を入れてらっしゃるそうですね。
髙本)はい、2009年から開発を進めておりましたが、今年の秋からやっと製品化が実現する予定です。製品化までには、デンマークで実証実験を繰り返してきたほか、ヨーロッパでのCEマークを取得するなど、本当に安全で便利なモビリティの開発に向けてずっと取り組んできました。
―どういうものなのですか?
髙本)通常の車いすと違って、いすに腰掛ける乗り方ではなく、後ろから馬乗り型にまたがる形で乗るモビリティ型ロボットです。いすの高さが調節できるので、ベッドやソファの高さとあわせることで、少ない介助で簡単に移乗することができます。またいすを一番高い位置にすると、通常の車いすと違って、見下ろされる高さではなく、目線が歩いている人と同じ高さになるので、移動がより楽しいものとなる乗り物です。また、足が邪魔にならないので、台所や洗面などの前かがみ作業が簡単になります。
―素晴らしいですね。技術面はいかがでしょう?
髙本)スマートフォンと連携し、遠隔操作が可能です。朝目覚めた時にベッドの傍に呼び寄せて、乗って移動する、といったことが可能です。座面昇降や超信地旋回(その場旋回)にロボット技術を活かしています。
―さて、こうした生活支援ロボット開発の難しさ、御苦労は、どういったものでしょうか?
髙本)現状として「ロボットなんかいらん」と言われることですね。
―どういうことですか?
髙本)まだまだ未知のもの故に、「ロボットって何に使うの?」と、まだ需要として顕在化できていない、人々がその良さを認識できる状況になっていないということです。馬車が人々の主要な移動手段であった中で、19世紀、カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーが自動車を発明しました。しかし最初は、人々にピンと来てもらえなかったのです。ライト兄弟が飛行機を作った時も同じです。「こんなの作って何が嬉しいの?」というような雰囲気だったそうです。その後、遠くまで楽に行軍できる、敵陣が空から見渡せるといった軍事上のニーズが、市場拡大の大きなきっかけの一つになりましたが、最初は理解されなかったのです。ベンツやダイムラーも最初は、ぼろくそ言われたそうで、くやしがった妻が、100キロ以上離れた街まで子どもと一緒に運転していった時に、世間がようやく注目してくれたそうです。
―そうだったんですね。
髙本)また、規制や様々なしがらみの問題もあります。例えば、テレビアニメに出てくるような自律型ロボットが、公共の道路を自由に歩いたり動いたりできるか。交通に妨げがあるような態様はもちろん禁止ですが、それ以前に、今の法律では、「歩行者」か「車両」か定まっていませんので、ダメだということになっています。
―なるほど。
髙本)安全規格に合わせて作っていきたくても、規格がないのでそれを作ってもらうところからやっていかねばなりません。ロボットは、単に「もの」を作るだけでなく、それと同時に「仕組み」から、「インフラから作らねばならないのです。
―そんな大変なロボットづくりを、なぜ続けてらっしゃるのですか?
髙本)「流れ」上、やめられないだけです(笑)。ここであきらめたら男がすたる、といったところですね。日本よりロボットを開発・普及していくための“環境”が進んでいる国に惹かれることもありますし、正直、たまに海外からお誘いを受けることもありますけれど、日本のために、そして人々のために役立つロボットを、ここ京都を拠点に進めていきたいのです。
今後の展開がますます楽しみですね!
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