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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:平成29年2月24日、聞き手・文:ものづくり振興課 足利)
平成26年度経営革新企業、有限会社山栄フーズ(外部リンク)(京都市)の山本代表取締役様にお話をおうかがいしました。
―まず、事業の概要を教えてください。
山本) ラーメン食材の卸業等を行っています。
―同業他社ってあるのですよね?!
山本) ラーメン食材を扱っているという意味では、たくさんあります。しかし、それは、例えば鰹節卸屋さんが、醤油卸屋さんが、一部ラーメン用にも卸してらっしゃるとかいうことであって、当社のように、ラーメン食材に特化して、しかも、ラーメン食材なら何でも、というところは他にはないと思います。
―すごいですね。具体的にはどのくらいのアイテム数があるのですか?
山本) 1,000アイテムどころではないですね。原料肉、加工肉、ガラ、かえし(たれ)、スープ、香辛料、醤油、野菜、面、油脂などについて、それぞれ非常にたくさんの、挙げればきりがないほどの種類を御提供しています。しかも最近は、ラーメン屋さんもバラエティに富んでいますから、魚介ですとか、和食の材料等にもどんどん拡大していっています。
―取引先も多いのでしょうね。
山本) 全国800以上のラーメン屋さんが当社から仕入れてらっしゃいますし、ラーメン店以外にも、ホテル、レストラン、産業給食、病院など幅広く取引をさせていただいています。新しい問い合わせも毎日数件のペースで電話がかかってきます。オリジナルのラーメン作りを目指してらっしゃる、そういうラーメン屋さんが当社を志向されますね。
―じゃあ、ラーメン屋をしたいという方がご相談されることも?
山本) そうなんです。最近、ホームページも整備しましたけれど、これまではホームページもほとんどまともに作っていなかったのですが、口コミの評判で、ラーメン屋を開業したいという方が当社に相談に来られるのです。たいていの場合、「この業界は厳しいよ、やめときなはれ」と言ってますけれど(笑)。
―そうなのですね。
山本) まあしかし、開業をされるお店だけでなく、既存のお店も含めて、様々なアドバイスはさせていただいています。これだけ多くの食材を揃え、多くのお店を見ていますので、売上を上げるための相談ですとか、仕入価格の適正化ですとか、新しいユニークな食材の相談とか、たくさん頂戴しております。
―その他にもいろいろユニークなお取り組みをされてらっしゃいますが、中でも「天然活け鮎販売(外部リンク)」事業、これはどういったものですか?
山本) 養殖ではなく、鮎漁師が友釣りで釣り上げた新鮮な天然鮎を、一晩特殊水槽で鮎にリラックスしてもらいながら腸内不純物を綺麗に排除した後、活きたままでお届けするものです。鮎漁師約40名が在籍し、東京の高級料亭等にご提供しており、大変喜ばれています。
―鮎漁師さんを束ねるところと言い、活きたままの提供と言い、目の付け所がすごいですね!
山本) こうして新しいお付き合いの中から、また新しいニーズもたくさん見えてくるのは事実ですね。
―素晴らしい。では最後に今後の展望はいかがでしょう?
山本) いろいろあるのですが、1つ挙げるならば、ラーメンは、すし、うどん等と並び、海外での日本食ブームの一翼を担っていますし、ラーメン屋さんの海外進出のサポートを、当社独自の視点により行っていきたいですね。
今後の展開がますます楽しみです。
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