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(2024年2月23日、ものづくり振興課)
(掲載日:令和4年1月24日 聞き手・文 ものづくり振興課 小髙、石飛)
マイキャン・テクノロジーズ株式会社(外部リンク)※1(京都市西京区)宮﨑社長、楠木氏のご指導のもと、同社の商品であるiPS細胞由来の「 Mylc(ミルク)」※2細胞を用いた実験体験をさせていただきました。
皆様のお人柄に加え、社会的意義の大きい事業に取り組む魅力溢れる会社です。
-今日は、実際に身近な材料でMylc細胞のすごい機能を調べる実験を体験させてもらえるんですね!
宮﨑)そうです。身近な材料を使用して、実際に免疫細胞の役割を体験し、少しでも弊社のことを理解してもらえればと思います。Mylc細胞はマクロファージなどの自然免疫に分類されることから、今回の科学実験は自然免疫系の実験を行います。使用する細胞、試薬等はいずれも弊社の最先端技術です。
免疫の全体像
実験内容
材料:家の冷蔵庫などにあるもの
細胞:ヒト由来不死化ミエロイド系細胞(Mylc細胞)(文中では「免疫細胞」や「細胞」と記載)
方法:外敵が来た際のはじめの2つの免疫反応(自然免疫)を見る
実験1
材料で細胞を刺激し、敵を知らせるサインを出すか
(適度に発生すると良い、今回はインターロイキン6という免疫を活性化させるサイトカイン:IL-6)
実験2
材料が敵と認識され、食べられてしまう(貪食される)か
宮﨑)ところで、今日は何の材料を持ってきましたか?
-「粉ミルク」と「みかん」です。Mylc(ミルク)細胞とミルクを、貴社の英語表記MiCANとみかんを掛けてみました。
楠木)そうですか(笑)。当社は、英語読みだと、本当に「みかん」と読み間違いされることもあるんです(笑)
宮﨑)シャレのあるいい題材で、びっくりしました。では、材料を溶かして反応をみましょう。
楠木)なんと・・「粉ミルク」には、さっそく貪食活性がありそうですね。
実験中の様子
実験1の結果
宮﨑)結果を報告します。(下記グラフ)
敵を知らせるサイン(免疫を活性化させるサイトカインIL-6,適度に分泌されればOK)を出すか
実験2の結果
宮﨑)では、結果を報告します。(下記写真)
材料が敵と認識され、食べられてしまう(貪食される)か
「粉ミルク」と「みかん」の両方に貪食活性が認められた。
-実験2の結果から、みかんよりも粉ミルクに対して、貪食作用が強く認められたということですね。(Mylc細胞が粉ミルクの成分の乳脂肪分や溶け残りを異物と捉えたのか、菌がいたのかは不明)他に、貪食活性があまり認められないケースというのは、どういった食品などでしょうか。
宮﨑)はい。例えば、免疫細胞はクエン酸(レモンの酸っぱい成分)など低分子のものにはなかなか反応しません。細胞も生きるために、血中にある糖やアミノ酸などを必要としてますから、そんな小さな分子に反応していては大変です。また、そういった低分子は人間の体に侵入して増殖したりすることもありません。
逆に、菌やウイルスなどは高分子のタンパク質が集合したもので構成されており、体に侵入して増殖し、生命の危機を与えます。そのような細菌やウイルスなどに対しては生きていなくとも、構成するタンパク質や糖鎖の一部が体内に入るだけで免疫は応答します。今回は粉ミルクのタンパク質に反応したのかもしれません。
-そうなのですね。今回は、6時間後に効果測定しましたが、時間が経てば経つほど貪食活性するのでしょうか。
宮﨑)そうとも限りません。時間が経つほど、貪食するケースもあれば、ある時間を最大値に、それ以上は活性がなかったりします。免疫細胞は体内に侵入した物(細菌やウイルスなど)と接触するとサイトカインを分泌して敵がいることを周りの細胞に知らせます。貪食能を持つ細胞はその知らせ(サイトカイン)を受けて活性化すると言われています。
そうして、侵入した物が貪食されつくしてしまうと、それまで貪食能を活性化していたサイトカインの分泌はおさまったり、逆の機能を持つサイトカインを分泌したりして、必要以上に活性化しない様にバランスを取っています。
-なるほど。この機能はどのような場面で役立てられるのでしょうか?
宮﨑)はい。今回はMylc細胞に食品を加えて免疫の活性化を調べる実験でしたが、弊社では細菌の一部を加えてサイトカインの分泌を調べています。医薬品などを製造する際の微生物汚染の検査は、世界全体で約900億円という非常に大きな市場です。現在、この検査には生物製剤(ウサギ、カブトガニ)を使用しており、SDGsの観点から代替法としてヒト末梢血単核球やMylc細胞が注目されています。
-時代の変化にも対応しており、すごい!貴重な体験をさせていただきありがとうございました。(実験終了)
宮﨑)弊社では、今回のような実験をインターンシップ生にも経験してもらったり、食材や評価したい材料を素材メーカーから預かり、ヒト細胞ならではの免疫活性化評価を行う実験研究を受託したりもしています。また、最近では、新型コロナの治療に向け、iPS細胞由来のウイルス研究用の培養細胞を研究機関に無償で提供しています。
-すごい、感染症に怯える我々や研究者の救世主ですね。また、人材育成をはじめ、社会のために再生医療技術を活かした全体最適の観点で事業に取り組まれており、素晴らしいですね。最近では、他の取り組みについても、メディアでよく貴社の記事(外部リンク)を拝見します。
例えば、「感染症の重症化を予測するキットの発売」(外部リンク)についての今後の展望はいかがでしょうか。
宮﨑)デング熱に加え、コロナ等対応する感染症を増やし、感染症の重症化を予測する技術の確立を目指します。
-本当に貴社の取り組みは、病気で困っている方や貴社の細胞を使用したい研究者の方にとって希望の光ですね。
最後に一言お願いいたします。
宮﨑)「感染症に怯えず暮らせる社会」の実現にむけて、今後も取り組みを加速させていきます。
-今後の展開が楽しみですね!ありがとうございました!
注釈
※1マイキャン・テクノロジーズ(株):2016年7月設立、iPS細胞等を使用した均質で精度の高い「ヒト血球」を感染症研究や医薬品・機能性素材の効能を調べている研究機関などに供給。また、当社製品を用いて安全性の評価や試験受託を行う。
※2Mylc細胞(Myeloid lineage cell:ミルク):iPS細胞等から未成熟樹状細胞にしたもの。樹状細胞が未成熟の時は自然免疫として知られている貪食能を持つ。また、細菌の一部を認識してサイトカインという細胞間でやり取りされる情報伝達物質を分泌する。ヒト由来の樹状細胞を大量製造でき、安定・継続供給が可能な細胞として、研究者からのニーズは極めて高い。
(令和3年3月1日、ものづくり振興課)
マイキャン・テクノロジーズ株式会社(外部リンク)(京都市西京区)様による「新型コロナウイルス感染症対策技術結集事業(外部リンク)」の取組です。
(令和2年4月6日更新 ものづくり振興課 岩橋、足利)
マイキャン・テクノロジーズ株式会社(外部リンク)(京都市西京区)の宮﨑代表取締役にお話を伺いました。
--今回、地球規模の大問題となっている新型コロナウイルス研究用にiPS細胞由来の細胞を無償提供する予定(6月頃)であることを発表されました。
宮﨑)当社では、デング熱等のウイルス研究用キット「Mylc(ミルク)」を開発してきました。そんな中で、全世界がこのような事態になってしまい、我々の技術でお役に立てればと思ったのです。
--まず、簡単なところからおさらいしたいのですが、ウイルス研究用の細胞とは?
宮﨑)ウイルスは、DNA又はRNAと、それを包むタンパク質でできています。
--細菌と違って生物ではありませんね。
宮﨑)そうです。ウイルスは生物の細胞の中に侵入し、更にそのDNA、又はRNAは細胞の核の中に侵入して大量に自らを複製し、細胞内のタンパク質で自らを覆ってウイルスの形を成して、その細胞から出ていき、また次の細胞に侵入するというサイクルを繰り返す、これが体内の感染が広がっていくということです。
--はい。
宮﨑)そして、「抗ウイルス薬」は、例えば、今申しましたウイルスのDNA又はRNAの複製を、阻害する成分ということですが、その研究は、候補となる成分を1種類ずつ、ウイルスが侵入した細胞に投入して、ウイルスの増殖具合を確認するものです。しかし、ウイルスは数十~数百nmと、とても小さいですので、ウイルスに感染しやすく、それを増殖しやすい細胞が、研究に適しています。
--なるほど。
宮﨑)また、「ワクチン」は、ウイルスに対する抗体を予め作っておくことで、次にウイルスが侵入してきた際に除外するという免疫の仕組みを活用し、予め弱毒化したウイルス、すなわちワクチンを体内に摂取し、抗体を作っておこうというものですが、弱毒化したウイルスを見つけるには、ウイルスを大量に培養する必要があります。やはり、ウイルスに感染しやすく、増殖しやすい細胞が必要です。
--だから、樹状細胞とか、なのですね。
宮﨑)はい。Mylcは、ミエロイド系細胞、すなわち、樹状細胞や、白血球の顆粒球、マクロファージといった、免疫反応の司令塔等としてウイルスを取り込む「貪食細胞」を、iPS細胞等から作ったものなのです。ヒト由来の樹状細胞を使用したいと研究者ニーズは極めて高いですね。
--2点教えていただきたいのですが、1つは、今回ミエロイド系細胞ということですが、他のウイルス培養細胞はどういうものがあるのかということ、もう1点は、ミエロイド系細胞を作るのは難しいのかということです。
宮﨑)まず前者から。現在、主なものは世界で6種類だけです。その中で最も多く利用されるのがVero(ベロ)細胞で、今回の新型コロナウイルスについても、神奈川県衛生研究所等が Vero 細胞を培養細胞としてウイルスを増殖させ、独立株を分離させておられました。
--そうでしたね。
宮﨑)Vero細胞は取り扱いしやすい細胞ではあるのですが、Vero細胞はアフリカミドリザルの腎臓由来で、アフリカミドリザルはワシントン条約対象動物であることから、Vero細胞も購入・配付には政府等による移動許可が必要であるなど、入手には足かせがあります。
--そうなのですね。
宮﨑)また、エボラウイルスや肝炎ウイルスのように、培養できる細胞が存在しないものもあります。ですので、例えば肝炎ウイルスの場合、研究者らは感染患者の組織・血液そのものを用いて研究を行ってらっしゃいます。
--なるほど。
宮﨑)後者の問いについては、樹状細胞等は、ウイルス培養細胞として優秀な性能を有すると期待できるものの、その作製方法は、廃棄輸血パック、骨髄液由来市販品など生産性が悪く、品質確保も不安のあるものしかありませんでした。
--そうなのですね。
宮﨑)また、iPS 細胞は京都大学等が原料を配付しているので、原料の入手という面は比較的容易ですし、 iPS 細胞は、2週間で100倍以上など多量に増やすということが可能ではあります。しかし、iPS 細胞からウイルス培養細胞としての樹状細胞を十分な量作製するのは難しいです。例えば従来の Vero 細胞を用いた作製方法に比べて、工程が複雑で、時間も長く、コストも大幅にアップします。
--しかし御社は!でしたね。
宮﨑)はい。「iMylc」について申しますと、iPS 細胞から分化していく段階で、未成熟のまま細胞の成長分化を止めるノウハウを持っています。また、未成熟細胞を大量に増やすノウハウ、それを複製するノウハウを持っており、そうして最後に樹状細胞等へと成長させるのです。
--利点を改めて整理しますと。
宮﨑)まず、こうしてヒトの樹状細胞等と同じ性質を持つ細胞を安定して、大量に作製できます。また、従来の研究用細胞に比べても、より低い濃度のデングウイルスを感染させた場合でも、十分に結果を確認できることが判明していますし、従来は増殖できなかった肺炎ウイルス等でも感染を確認できる事例が出てきています。
--今回、デング熱用ではなく新型コロナウイルス用ということですが。
宮﨑)新型コロナウイルスのRNAの複製などを促進する遺伝子を導入しています。
--通常、研究用にはどのくらいのウイルス培養細胞を用いるものなのですか?
宮﨑)様々でしょうけれど、例えば1セット500万個などといったところです。これでMylcの場合だと約10万円くらいですね。
--それを無償に、ですか。本年6月頃から提供を開始され、12月までというご予定ですが。
宮﨑)そうですね。月に数十~数百セットになるのかもしれませんね。
--ということは計算すると・・・、えー!?すごい金額ですね、本来なら。
宮﨑)当社は、比較的低コストで作製するノウハウがありますし、何より、iPSアカデミアジャパン様や、京都大学のCiRA様もご理解ご協力いただき、iPS細胞のライセンス料を、本件に関しては無償にしてくださるとのことなのです。
--素晴らしいですね!
宮﨑)配送手数料等をどうするかといったことなど細かな点は、改めて6月頃に提供可能となった段階で改めて、と思っていますが、「COVID-19のメカニズム解明、治療の探索など非臨床の研究であること」「大学・大学院等に在籍する研究者による研究であること」「2020年8月までに着手予定であること」「研究成果を論等によって公開予定であること」などの要件を満たす研究に対して、と思っています。
(令和元年12月11日)
マイキャン・テクノロジーズ株式会社(外部リンク)(京都市西京区)の報道発表です。京都エコノミック・ガーデニング支援強化事業も活用されました。
(掲載日:平成30年10月26日 聞き手・文:ものづくり振興課 橋本)
マイキャン・テクノロジーズ株式会社(外部リンク)(京都市西京区)の宮﨑代表取締役にお話を伺いました。
―まずは御社の概要について教えてください。Please give us an overview of your company.
宮﨑)平成28年7月に東京で起業し、現在、社員2名とアルバイトスタッフ2名で、再生医療技術を使った研究用のヒト血球様細胞を作っています。We started our business in Tokyo in July 2016, and currently have two full-time employees and two part-time staff working to produce human blood-like cells for research using regenerative medicine technology.
―血球様細胞とは?What are hemocyte-like cells?
宮﨑)血球細胞とは少し違います。赤血球になる前段階の特殊血球を弊社ではそう呼んでいます。今は第1号製品として再生医療技術を使用して、三日熱マラリアの創薬研究に必要な赤血球になる前段階の特殊血球を作っています。いずれは、三日熱マラリアの他にも感染症の研究用細胞を作りたいと考えています。They are slightly different from blood cells. This is what we call special blood cells before they become red blood cells. Currently, as our first product, we are using regenerative medicine technology to create special blood cells that are in the stage of becoming red blood cells, which are needed for drug discovery research for P. vivax malaria. Eventually, I would like to create cells for research on infectious diseases other than P. vivax malaria.
―そもそもマラリア研究に注目されたきっかけは?起業のきっかけについて教えてください。What first attracted your attention to malaria research? Please tell us how you started your business.
宮﨑)製薬会社に勤めていたとき、インドで感染症を研究していたことがあって、現地ではマラリアなどの感染症がまだまだあるんだなぁと気づいたところから始まりました。そこではローテク、つまり古い設備や技術を使って研究しており、最新の技術を使えば、今は解決できていないものが解決できるのではないかと思ったことがそもそものきっかけです。私自身が再生医療に関わっていましたので、再生医療と組み合わせればもっと面白いことが出来るのではないかと思いました。When I was working at a pharmaceutical company, I was researching infectious diseases in India, and I realized that there were still many infectious diseases such as malaria there. The research was carried out using low-tech, old equipment and technology, and I thought that by using the latest technology, we might be able to solve problems that are currently unsolvable. Since I was involved in regenerative medicine myself, I thought that we could do more interesting things by combining it with regenerative medicine.
―様々な分野でiPS細胞等を使った再生医療技術による研究開発が進んでいますが、それらと御社との違い、強みは何でしょうか。Research and development on regenerative medical technology using iPS cells, etc. is progressing in various fields, but what are the differences between these and your company's strengths?
宮﨑)他社が製造しているのはヒトへ移植する医療用細胞です。それはハードルがすごく高いです。産業化するには、乗り越えなければならない壁がたくさんあります。弊社はそこまでの資金力がありません。そこで、医療用細胞ではなく、研究用の細胞を作りたいと考えました。したがって他社がフォーカスしてこなかった、成熟途中の細胞(赤血球になる前の特殊血球)を提供することに着目しました。三日熱マラリアは普通の赤血球ではなく、赤血球になる前段階の網状赤血球を食べて生きています。それを弊社では特殊血球として作っています。Other companies manufacture medical cells for transplantation into humans. That's a very high hurdle. There are many hurdles to overcome in order to industrialize. We don't have that kind of financial strength. Therefore, I wanted to create cells for research rather than medical cells. Therefore, we focused on providing cells that are in the process of maturing (special blood cells before becoming red blood cells), something that other companies have not focused on. P. vivax malaria does not live on ordinary red blood cells, but on reticulocytes, which are in the stage of becoming red blood cells. Our company produces these as special blood cells.
―今まで誰もそこに気づかなかったのでしょうか。Did no one notice this until now?
宮﨑)感染症の研究者は気づいていましたし、ニーズはありましたが、作る人がいませんでした。だから研究が進まなかったのです。現在は患者から採血して研究していますが、研究用の細胞には限りがある状況です。研究にはたくさんの細胞を必要とします。細胞を大量に作るためのノウハウが弊社にはあります。Infectious disease researchers were aware of it, and there was a need for it, but there was no one to create it. That's why research hasn't progressed. Currently, we are conducting research by collecting blood from patients, but there are a limited number of cells available for research. Research requires a large number of cells. Our company has the know-how to produce cells in large quantities.
―ノウハウは重要機密だと思いますが、少しだけ教えていただくことはできますでしょうか。I believe that your know-how is an important secret, but could you please tell me a little bit about it?
宮﨑)あえて過酷な環境下で作っていると言いますか、より増えやすくするように作っています。ヒトの細胞をつくるように丁寧に作らない。粗雑に扱っても大丈夫な細胞を作っています。普通であれば1回テストするのに必要な細胞を作ると2~300万かかりますが、我々はその5~10分の1のコストで出来ます。I would say that they are purposely made under harsh conditions, but they are made in a way that makes it easier for them to multiply. They are not made as carefully as human cells are made. We create cells that can withstand rough handling. Normally, it would cost 2 to 3 million yen to produce the cells needed for one test, but we can do it for 5 to 10 times less.
―すごいコストダウンですね。細胞の成熟を一歩とめる技術と、それを低コストでできるところが御社のもっている強みですね。That's a huge cost reduction. Your company's strengths include technology that takes a step toward cell maturation and the ability to do so at low cost.
宮﨑)そうですね。この技術は赤血球だけではなく、他の血球様細胞にも使えると考えています。現段階では赤血球とマラリア、あるいは白血球とデングという血球様細胞をつくっていますが、最終的には製薬会社から発注をうけて、研究内容に応じて必要な血球様細胞を作りたいと考えています。I agree. We believe that this technology can be used not only for red blood cells but also for other blood cell-like cells. At the moment, we are producing blood-like cells such as red blood cells and malaria, or white blood cells and dengue, but eventually we would like to receive orders from pharmaceutical companies and produce the necessary blood-like cells according to the research content.
―最後に、本社を東京から京都に移す手続き中だとか。なぜ京都に?Finally, the company is reportedly in the process of moving its headquarters from Tokyo to Kyoto. Why Kyoto?
宮﨑)ITと違い、設備投資を伴うモノづくり、特に規制が絡む医療関連ベンチャーの場合は、昔ながらの地域密着型で成長していくやり方が最適なのかもしれないと思い、それが実現できるのが京都の魅力だと感じているところです。Unlike IT, when it comes to manufacturing that requires capital investment, especially medical-related ventures that involve regulations, I believe that the best way to grow is in the old-fashioned, community-based manner, and Kyoto is the place where this can be achieved. This is what I find attractive.
―ありがとうございました。今後の展開が楽しみです!
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