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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業等を紹介するページです。
(掲載日:令和3年6月24日、ものづくり振興課 足利)
「あの飴、おいしかった!!」
小学生の子どもの開口一番の声。
厳選された砂糖と水飴からなる、大人の好む味。「食」専門コーディネータも、「この本物の砂糖が大好きだ」と絶賛した。もちろん私自身も美味しいと思う。子どももきっと好むはずだ。しかし、この洗練された味故に・・・というわずかな不安もよぎっていた。夜中にそっと食卓に飴を置いておいた。
しかし、そんな考えは杞憂であった。一瞬で不安は消し飛んだ。子どもの答は明快だ。聞いてもいないのに、普段口数の少ない子が、朝一番に自分からわざわざ伝えてきた。
味は人の好みもありPRが難しい。しかし、客観的にもはっきりした。自信がみなぎった。
デザインセンスはフランスにも
デザインは、見たとおり洗練されている。
ネーミングも絶妙だ。フランス向けには、現地の芸術や映画などから引用した斬新なネーミングを考案するなど、よく練られている。
高級デパートや催事イベント用に卸してきたが、近年はECも始め、Youtubeやインスタも使いこなす。
研究開発
創業130年(明治9年創業)。京都では珍しい細工飴を、昔ながらの伝統に倣いながらも、新しいことにも積極的に挑戦してきた。
飴に関することは、たいていのことを経験していることが口コミでも知れ渡り、全国の様々な分野の企業から研究開発の相談も多い。今も、とあるプロジェクトに関わっている。
コロナ
和菓子のように、近所の方が買いに来る「常使い」はない。高級土産だ。つまり、コロナで最も打撃を受けている業種の1つだ。
しかも、原材料費が高騰している。
コロナの影響で人々の財布の紐は固くなっている。牛肉から豚肉、豚肉から鶏肉、もも肉から胸肉へと求められる商品ランクが下がっている昨今だ。
そんな逆風の中でも求められる。
教えないのではなく、表現できない
作るのは大変だ。熱い。何より難しい。その日の気候、炊きつめる砂糖や水飴の状態。刻一刻と変わる状況と「対話」しながら、瞬時に様々な対応をとる。教えたくとも教えられない。瞬間、瞬間で変わるため、表現できないからだ。
そんな中、後継者育成に動き出している。
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