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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(掲載日:令和3年2月18日、文:ものづくり振興課 岩橋)
平和製菓株式会社(外部リンク)(京都市)がこの度、熟練の技と豊富な経験をもとにひと手間くわえ、ひと味ちがうまったく新たなBaked Sweetsとして、「Tsuroku(つろく)(外部リンク)」を開発されました!
「Tsuroku(つろく)」とは、調和を意味する京言葉で、本製品は伝統とモダン、和と洋、そして味と食感を、心地よいバランスで“つろく”したものです。
具体的には、同社の「含浸(がんしん)」技術により、ぼうろに宇治抹茶チョコレートを染み込ませたものに、カカオ、アールグレイ、ほうじ茶、ニッキ、抹茶のパウダーをまぶし、サクサクの食感と各種パウダーの風味が楽しめる逸品です!
本製品は、府・(公財)京都産業21の「ものづくり中小企業等経営変革緊急支援事業」を活用して開発され、伝統的なそばぼうろにひと手間を加えて新たにブランディングされたもので、一つずつ個包装にして食べやすくするなど、細部にまでこだわられています。
御家庭での一服から、手土産での活用など、どのような場面でもマッチする本製品をぜひお試しください!
【店舗購入の場合】
京都タワーサンド店1階(外部リンク)
〒600-8216 京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町721-1(営業時間11時00分〜19時00分)
【オンライン購入の場合】
https://www.heiwa-seika.com/
掲載日(平成30年7月19日、聞き手・文:ものづくり振興課 橋本)
平和製菓株式会社(外部リンク)(京都市)の池田業務部長にお話をお伺いしました。
―初めてお伺いしたのですが、御社の商品「そばぼうろ」は個人的にとても親しみのあるお菓子です!小さい頃から食べていましたし、私の祖父の家に行けば必ずありました。緑と黄色のパッケージ、とても懐かしいです。
池田)ありがとうございます。弊社はこの梅の花のかたちのそばぼうろを50年以上製造して参りました。原材料の配合に水は一切使用せず、原材料に含まれる水分のみで作ることで食感がソフトになり、風味豊かな口ほどけの良さが特徴です。京銘菓として販売しているそばぼうろは弊社の魂です。
―50年以上ですか!すばらしいですね!そもそもよく知らないのですが、「そばぼうろ」って京銘菓なんですね。なぜこの花の形ばかりなんですか?
池田)なぜ花の形ばかりかは不明ですが、海外から日本へ「ぼうろ」が伝わり、日本国内の各地域で独自の「ぼうろ」が発展する中で、京都はそば粉を混入し花の形で発展してきたということです。
―購買層は高めなイメージですが、たくさんの根強いファンがいらっしゃいますね。
池田)大変ありがたく思っています。進物用にご購入いただいている方が多いようですね。弊社としては日常のお菓子とするために、袋いっぱいに商品を入れています。
また、これまでの購買層は年配の方が多かったのですが、若い社長に代わり、新しい技術を取り入れて新商品を開発していくことにしました。
そして昨年末、若い方にも親しめるように、チョコレートを染み込ませた新商品を発売致しました。
―チョコレートですか。確かによく合いそうですね。
池田)はい。染み込ませると申しましたが、国内に数機しかない装置を導入し、「含浸(がんしん)」という技術を使っています。コーティングや生地に混ぜただけでは出せない、新食感「さくさくのチョコレート」を実現できました。
―おいしそうですね!含浸技術って聞いたことが無いですが、どういったものですか?
池田)ある食材に独自の技法で別の食材(液体)を含浸させる技術です。もともと車の部品製造で用いられている技術だったそうですが、最近食品への利用が進んできているそうで、それぞれの食材の特徴を活かしたまま組み合わせることが出来ます。今回の商品は、より多くの方にお楽しみいただけるよう、そばを使っていませんが、お馴染みの梅の花の形のぼうろにチョコレートを含浸させました。現在、抹茶味とニッキ味の2種類があります。
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―なるほど。従来のファンを視野に入れつつ新規の方にも、という商品ですね。なんという商品名ですか?
池田)「京ぼうろしょこら」です。「京(京都味)×ぼうろ(京銘菓)×しょこら(新技術)」と、伝統と新技術の他に類を見ない組み合わせを表現しました。
今は府内のお土産屋さん数店舗と自社の通販サイト(外部リンク)で販売していますが、今後は新世代の「京みやげ」としてお客様の目にとまるよう努めて参ります。
―まさに温故知新な商品ですね!形も味も、海外の方にも人気が出そう!
池田)平成30年7月30日に弊社の本社横に新工場が稼働する予定です。そちらで販売もしていきます。東京五輪も見据えて、京みやげとして浸透するよう進めて参ります。
今はまだ抹茶とニッキの2種類ですが、含浸技術での新商品開発も随時行っています。
―今後の展開がとても楽しみですね。
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