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知恵の経営、元気印、経営革新、チャレンジ・バイの各認定等を受けた府内中小企業を紹介するページです。
(令和3年3月29日、ものづくり振興課 足利・鴨井)
株式会社エコ革京都テクノロジー事業部(外部リンク)(精華町)の中田秀輝様(WINDシミュレーション株式会社代表取締役)にお話をおうかがいしました。
--中小企業共同型ものづくり支援強化事業にも取り組んでいただいており、詳しくは改めてじっくりと思いますので、本日は概要のみご紹介したいと思います。御社の事業概要を教えてください。
中田)「都市空間におけるデジタルツインの構築」を目的としています。都市空間からの膨大な情報と、仮想空間での強力なコンピューティング能力、設計試作、実験などの実証技術とを結びつけ、データ収集、蓄積、解析によって生み出されたシミュレーション結果を都市空間へフィードバックし、発電効率や安全性を追求する。さらには、流体解析や強度解析などのCFD技術と機構設計技術をベースとして、解析からものづくりまでを高速に実施していきます。
--CFD、当課で言えばCAEですね。デジタルツインというハードとCAEというソフトが結びつくとは、私たちにとってもモデルとなるお取り組みです。具体的なビジネスとしてはどういったものでしょうか?
中田)中小企業共同型ものづくり支援強化事業でも取り組んでいます「CAE受託解析」のほか、「気流シミュレーション」「新型コロナ関連」などです。
--気流シミュレーションというのは?
中田)いずれドローンに人が乗車し上空を飛び交う時代になるかもしれません。多くの機体が事故を起こすことなく上空を安全に飛び回るには、地上を走る自動車とは次元の異なる安全性が求められます。ドローンや空飛ぶ車は、地上数百メートルと比較的低い高度を飛行するため、地表の建物や電線や鉄塔などの障害物の影響を受けやすくなります。また近年、暴風雨や爆弾低気圧などの異常気象も増えています。突風や暴風はドローンの安定した飛行に大きな影響を及ぼすこととなります。 当社の流体解析技術、3D地形マッピング技術により、都市空間の時々刻々の風の状況を把握し共有することで、ドローンや空飛ぶ車の安全飛行のために必要な情報を社会に提供することが、安心安全な街づくりのためにも必要であると考えています。
--いい感じですね。では「新型コロナ関連」とは?
中田)例えば、室内における飛沫の拡散の予測ですね。エアコンの吹き出しによって急激に拡散する状況や、吸引により拡散を防ぐことが出来る状況等が見て取れます。
--これは分かりやすいですね。
中田)テレビでも多く取り上げられていますが、イベント会場や観光施設などの大空間における飛沫拡散のシミュレーション、換気によるシミュレーションなどの依頼が増えています。
これは大変注目です!!
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