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(令和3年11月18日更新 ものづくり振興課 足利)
産後ケア施設ベビマム(外部リンク)を運営されているOnedrop(京都市)(外部リンク)の岩見代表にお話をおうかがいしました。
--お取組の概要を教えてください。
岩見)産後、疲れ果てるママと赤ちゃんを支援する宿泊型産後ケア施設「baby.mam SHIJO」を運営しています。四条大宮の民泊跡施設で、ホテル型居室を6つご用意し、助産師、看護師、保育士等が24時間常駐でサポートすることで、ママも赤ちゃんもゆっくり休養していただけます。
--これは、産後のしんどい時期を過ごす全てのママさん、その家族にとって、待ち望んでいた施設ではないですか!!
岩見)はい。疲れ切って涙を流して辿り着かれる方もいらっしゃいます。ゆっくりとお話をお聞きし心のケアもしながら、よく休んでいただき、翌朝には笑顔で「何ヶ月ぶりにぐっすり眠れました」とおっしゃっていただいたりしますね。
--こんな有り難いこと、ないですね!
岩見)「運転免許」を取るには「教習所」に通い、教官のもとでスキルを磨きます。子育てに免許はないけれど、出産した女性にとっては「未経験のこと」です。出産後すぐ、赤ちゃんのお世話の基本的スキルを教わった後、ママは仮免許状態で自宅に帰ります。少し前まで、子育ては集団の中で経験したり習ったりする機会がありました。しかし、社会と生活の変容で子育てのスキルは「自然に身につくもの」ではなくなってきており、皆さん、様々な不安や悩みを抱えておられます。そんな不安や悩みに寄り添い、一つひとつ解決しながらママが自信をもって自分らしい子育てをスタートするきっかけになるよう専門家としてサポートします。
--なるほど。
岩見)私自身、3児の母ですが、産後は大変でした。その経験から、世のママさん達を少しでも救いたいと思って、昨年の8月に自己資金で始めました。
--なんと!
岩見)私は助産師で、起業経験ももちろんなため大変ですけれど、少しずつ軌道に乗ってきて、日々多くのご利用をいただくようになりました。中にはコロナでふるさとに帰れなかったアジアの方もいらっしゃいます。東アジアでは、産後に外部のサポートを受ける習慣があるそうで、むしろリーズナブルだそうです。
--よくわかる気がしますよ。
岩見)助産師の仲間にも、こういう活躍できる場があれば、夜勤でも何でもぜひ働きたい、赤ちゃんの面倒をみたいという声をたくさんいただいています。日本でも、どんどんこういうサービスが広がっていくべきだと思っています。
--企業や観光との連携など、いろいろな展開もありそうですね。
岩見)そうですね。世界の方々が、日本に、京都に「産前産後ケア旅行」をする時代を創造したいなと思っています。
大変素晴らしい取組です。
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