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1点目は、京都府庁保育ルームの利用開始についてです。従来から府域全体で子育てをあたたかく支える風土づくりを推進していますけれども、保育ニーズに対応できるよう、来庁者などを対象とした保育ルームを京都府庁1号館1階の授乳室の隣に新たに配置しました。定員は6名で、保育対象は生後6か月から就学前の乳幼児です。
この保育ルームは各種免許の申請手続などで来庁される方や府が主催するイベントなどに参加される方にご利用いただけます。(保育ルームには)保育士を配置いたしますので、安心してお子様を預けていただけます。今まで府庁に来られなかった方も、例えば子育ての悩みを相談したい時や様々な制度をお知りになりたい時に、予めご予約をいただく必要はありますが、ご利用いただけますので、お気軽にお越しいただきたいと思います。
併せて、同じく1号館1階の府民総合案内・相談センターにも保護者同伴でご利用いただけるキッズコーナーを設置しましたので、ご利用いただきたいと思います。
この保育ルームの利用開始に伴い、3月26日(金曜日)にこの保育ルームで、私と子育て中のお母さん達と交流する機会を設け、子育てに関する様々な不安や必要とするサービスなどについてお話しをお伺いすることとしております。当日の取材についてご協力をよろしくお願いしたいと思います。
2点目は、府職員の「子連れ出勤」の開始についてです。これまでも「子育て環境日本一」の実現に向けて、「職場づくり行動宣言」を行うなど、事業主の京都府として取組を実施しています。この度、「出産や子育てしやすい京都府庁に向けた職場風土づくり」の取組の一つとして、「子連れ出勤」を開始することとしました。
例えば、保育園の急な休園などにより、通常であれば子どもの世話のために仕事を休まざるを得ないところ、(子連れで)出勤して勤務が可能となり、勤務中は保育ルームで保育士が見守るというものです。
昨年の夏など、これまでも、いろんな企業を訪問し、様々な先進的な企業では取り組んでおられます。「子育て環境日本一」に向けては、身近に子どもの姿が感じられることや気軽に子どもを連れてこれるといった職場づくりが重要であると感じていましたので、先行する形で実施をいたしまして、府内の他の企業へも波及するということを期待しています。
府庁職員の「子連れ出勤」の開始について(PDF:164KB)
私からは以上です。よろしくお願いします。
子連れ出勤制度について、申請時期などの手続の流れ、保育園の休園等にはどのような事例が含まれているのか、費用負担は発生するのか、その辺りを教えていただきたい。
京都府保育協会に対して保育士の派遣を頼まなければいけませんので、急な対応は難しく、時間的な余裕が必要です。また保育所ではないので、一定の時間に限られています。
京都府保育協会との関係上、ある程度期間をもって予約してもらうことを奨励しますけれども、近くに保育士さんに登録しておいてもらって、すぐに来てもらえるようなことも手配として考えていまして、保育士さんが来られる時間に合わせて職員が子連れで出勤することが可能になると思っています。
費用負担は発生しません。京都府保育協会との関係は我々が対応しまして、職員は子どもを連れてきて、そのまま預けて、勤務時間が終わったら連れて帰るという形をとろうと思っています。
ある程度の期間とは、例えば前日とか何日前に予約するとかどうするのか。
京都府保育協会とは1週間前とか3日前に予約するという話をしているのですけれども、それがかなわない場合はそれに対応していただけるようにお願いするということです。
12病院にワクチンが届けられ、ワクチン接種が順次始まったが、病院名がまだ公表されていない。今回ワクチンを接種するところは、(重症患者受入病院として)年末に名前を公表した14病院とほぼイコールだと思うが、コロナ患者を受け入れていると病院は(自ら)積極的に名前を出しているのに、京都府が情報公開に消極的のように見えるが、病院から出すなと言われて出していないのか、その辺りはどうなのか。
基本的に(ワクチンの)数量が限られているので、考え方としてはコロナ対応の重要性があって、まずはコロナ患者の受入れ病院で接種することを言っています。基本的には、コロナ患者受入れ病院についても、それぞれの病院の考え方に基づいて、病院名は基本的には公表しないという対応をとっていますので、ワクチン(接種)という観点だけではなくて、コロナ患者受入れ病院に対して先行的にと言っており、そこについてはもともとの考え方に並行して、今回は公表していないということです。
ただいずれは全ての医療従事者に接種することになりますので、そうなると、公表する必要もないくらい全て同じ立場になるのですが、今はとりあえずコロナ患者受入病院から先行すると言っているので、コロナ患者受入れについての扱いについては、病院側から公表しないように言われていることなので、その意向に基づいて公表していないというふうにご理解いただきたいと思います。
今回、12病院のうち、府立医大附属病院と福知山市民病院は出されているが、どういう基準で出す出さないとされているのか、一律出さないということなのか、個別に「今回出していいですか」と聞いて、その意向を尊重して、出す出さないを判断されているということか。
これは瞬間的なことで、いずれは全部接種ということになりますが、ワクチンに絞って、個別に意向を確認しているかどうかは確認しますけれども、基本的には病院側の意向に沿った対応をするという原則に則って行っており、それ以外に基準はないです。病院側が積極的に公表するという立場に立てば、それを止めているわけではないし、必要性に応じて公表されるということであれば、公表していただいていいという立場です。我々はワクチン接種についてその病院の意向に添っているということです。
自分たちの住む病院の医療従事者がワクチンを接種しているという情報提供というのは、府民に対しての心強さを与える一つだと思うが、情報公開について後ろ向きなのではないかと思うところがある。もう少しご検討いただければと思う。
情報公開について後ろ向きのつもりは全くありません。ただ、病院の意向は基本的には尊重したいということと、ワクチンの場合はたまたまワクチン量が限定的で、一部の病院だけだったので、いずれは医療従事者の方に対し希望者には全員接種していただくというのが大前提です。
論点は承りましたので、検討させていただきたいと思います。
桜の花見の考え方について、京都市は二条城のライトアップなど桜の花見イベントは開催する方針とのことであり、飲食を控えるとしても人の流れができる状況が発生すると思うが、まだ時期的には微妙な時期かなと思うが、京都府としては花見イベントについてどう考えているのか。また府庁の「観桜祭」など府関連のイベントについてはどうか。
基本的に花見については、花見に伴う宴会の自粛は明確にお願いしています。
様々なイベント、これは花見だけではないのですが、人が集まる時についてはソーシャルディスタンスの確保や、マスクの着用、手指の消毒などは大原則としてやっていただきたいと思っています。
一つひとつのイベントでどういう対応をされるかというのは施設管理者の判断だと思いますけれども、今私が申し上げた原則は皆さんに徹底しているつもりです。
その上で、京都府庁のことを申し上げますと、「観桜祭」については昨年同様中止するつもりです。少し発表が遅れておりますけれども、中止して、内側の桜のところには立ち入らないような措置を取ろうと思っています。
植物園ではアルコールの持ち込みは平常時から禁止をしておりますので、引き続きお願いし、入園時に様々な感染予防策を徹底しています。それから、ライトアップは中止します。
府関係のところについてはそういう形でやっていきますし、いずれにしても感染防止という観点で施設管理者の方には徹底をしていただきたいと思っています。
その他醍醐寺などお寺でも、宴会は禁止されているというふうに聞いております。第3波の後なので、皆さん感染防止については意を用いていただいていると思っています。
花見がてら観光に訪れる方もおられると思うが、観光客に来てほしいのか、それとも控えてほしいのか考えはどうか。
これも難しい問題ですが、基本的に京都市長も「2週間は(控えてほしい)」と仰っていました。観光地としては「来てほしくない」とはなかなか言いにくいのですが、もともと不要不急の外出の自粛を府民にお願いしている立場ですし、感染拡大地域ではそれぞれそういうお願いをされていますので、その措置に沿った対応をお願いしたいなと思います。これは花見だけではないと思いますが、ただ、もし京都に来られるとしても、当然、基本的な感染防止対策については徹底していただきたいと思っておりますし、特に飲食機会における感染防止は一番重要なので、それは徹底していただきたいなと思っています。
変異ウイルスについて、足元の感染状況をどのように見ていて、変異ウイルスの検出に向けた検査体制の強化など、府の対応を強化していく考えはあるか。
変異ウイルスがどれぐらい中にはびこっているのかどれくらいの状況になっているのか、また、感染力が強いという懸念は言われていますが、なかなかエビデンスがないので、どういう対応をすればいいのかについて、京都府の持っているデータはほとんどないので、国において、全国の状況を見てきちんと示してほしいと常に言っています。
ただ、感染予防のための措置、ソーシャルディスタンス、マスク、手洗いなどについては、変異株であってもなくても同様の措置が有効だと聞いていますので、それについては強化というよりも、徹底することだと思っています。
ただ感染の拡大の波に対しては、変異株がもし影響するということであれば、変異株を含めた全体の感染再拡大の予兆を早期につかまえる必要がありますし、もし変異株によってその波が早くなるというようなことがあれば、当然早めの対応が必要になると思います。ただ、今、そういうことを言えるところまで我々に情報がないので、国に早く方針を示していただきたいと考えています。