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本日の会見は、「府内最高齢者及び新100歳高齢者へのお祝い」についてです。
9月15日の「老人の日」にあわせまして、長年にわたり社会の発展に貢献された高齢者の方々の長寿をお祝いするものです。今年度は、府内最高齢者であります綾部市の久馬 晴枝(きゅうま はるえ)さん 111歳と、新たに100歳になられます902名の方に対して、お祝いの品を贈呈します。誠におめでとうございます。
例年このお祝いは、広域振興局長や部長などが自宅や施設などに直接訪問してお届けしておりますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、郵送でお届けすることとしました。
ただ、私の方から、新100歳の方々へのお祝いとともに、高齢者やそのご家族の生活を支えていただいている社会福祉施設の職員の皆様へ感謝の意を込めてメッセージを府のホームページで発信することといたしました。約1分30秒の動画ですがご覧ください。
<メッセージ>
京都府知事の西脇隆俊です。
100歳を迎えられる皆様、誠におめでとうございます。
京都府民を代表して、心からお喜び申し上げます。
これまでの長い人生の中では、楽しかったこととともに、多くのご労苦もあったことと思います。人生の大先輩の皆様に、心から敬意を表します。
今年の夏は、暑さが厳しく、こよみでは秋を迎えても、まだまだ暑い日が続いております。
こまめに水分補給をするなど、熱中症にも気をつけていただいて、健康にお過ごしください。
また、社会福祉施設、事業所などの皆様におかれましては、高齢者の暮らしや健康を支えるためにサービス提供にあたっていただいており、改めて感謝申し上げます。引き続き、皆様の安心・安全のため、ご協力をお願いいたします。
結びにあたりまして、皆様には、これからも、お体を大切にされ、長寿を楽しんでいただくとともに、ご家族や地域の方々とともにお元気にお過ごしいただきますようお祈りいたします。
改めまして100歳おめでとうございます。(メッセージ終了)
また、こちらにお掛けしていますのが、新100歳の方々へお送りするお祝い品の「さをり織り」の肩掛けです。京都府にご在住の障害のある方々が心をこめて特別に製作されたものです。
最高齢の久馬(きゅうま)さん、100歳を迎えられる皆様に、改めまして心からお祝いを申し上げます。暑い日が続きますので、どうかご自愛いただき、これからもお元気でお過ごしいただきますことを願っております。
私からは以上です。
府内最高齢者及び新100歳高齢者へのお祝いについて(PDF:607KB)
新しく立憲民主党の枝野代表が誕生し、来週には新しい自民党総裁、新総理が誕生する。知事として期待されることや注目している点は何か。
まず、「政治の空白は避けてほしい」と言っていましたが、合流新党は昨日、そして自由民主党の総裁選が14日で、16日の臨時国会の召集も決まったということで、国の与野党ともに体制を整えていただいたことが、まずは良かったかなと思っています。
その上で、現下の我々の課題は、何と言いましても新型コロナウイルス感染症への対応です。当然、医療検査体制を充実することによって命と健康を守るとともに社会経済活動を両立するということですが、日本の社会、経済に非常に大きな打撃を与えていますので、コロナへの対応をしっかりやっていただきたいというのが、第一です。
次に、安倍内閣でも地域創生を進めていただき、文化庁の京都への本格移転をはじめ、我々としてもその成果について一定の評価をしているわけですけれども、新内閣でも引き続き地域創生の流れを止めないでより進めてほしい。東京一極集中の是正はずっと唱えられながら、なかなか中身が伴ってこなかったこともあります。一方で、コロナの感染拡大により、若い層からも地方での居住へのニーズや、テレワーク等の推進により、居住地と関係なく一定の仕事に就けることも実感したとういこともありますので、そうした機運も背景にしながら、より一層地方へ目を向けていただき、東京一極集中の是正、地域創生を進めていただきたい。
あとは、人口減少や少子高齢化などの構造問題がありますし、この間も大型の台風が九州に2つ続けて接近しましたが、激甚化する自然災害等への対応も含めて我が国が抱えている課題は山積していますので、それらにも積極的に対応していただきたい。そういうことを期待したいと思います。
先日、文部科学大臣が京都に来られたが、文化庁移転の詳細なスケジュールなどについて話はあったか。
スケジュールというよりも、今まさにこれから本格的に工事着手する移転先の現場を担当大臣に見ていただいたので、私からは再来年7月の工事完成について滞りなく進めたいとお話しし、それを受けて移転してくる文化庁の担当大臣としてそのスケジュールに沿って円滑に進めたいというお話を頂きました。
協議会では、工事の完成が令和4年7月で、それ以後移転をして、令和4年度中の業務開始を目指すことが決まっています。実際の詳細なスケジュールについては、まさにこれからの検討だと思っていますが、まずはスケジュールどおり、その大枠は変わらずに、円滑に進めていただけるということを確認できたと思っています。
今日、Go Toトラベルキャンペーンに今まで除外にされていた東京が追加される方針が出た。それについての知事の受け止めと府の対応はどうか。
まだ完全に決まったわけではないですが、赤羽大臣が「東京を入れる方向でお諮りする」と仰っていました。そういう前提ではありますが、従前から言っていますように、観光や旅行は、移動だけでは感染が拡大するわけではなく、それよりも重要なことは、行った先で旅行者の方、また受け入れる側、また住民の方がそれぞれ安心して旅行者を迎えることです。そのためには、旅行される方は、例えば事前に体調が不良であれば勇気をもってやめるとか、行った先では3密を避けるとか、大声で話をしながら飲食しないとか、回し飲みをしないといった、感染予防のための行動を徹底していただくということ。一方で、受け入れる方は、当然ですが、感染拡大防止のガイドラインをきちんと守っていただくということ。そういうことによって安心して観光ができるということですので、今の考え方は、東京が加わっても全く変わらないと思っています。
夏の状況や今の状況を見ても、比較的近場でマイカーを使ったような旅行については、一定程度の効果があったと思っています。東京が入ることによって旅行需要がどれだけ増えるかは見通せませんが、私としては、安心・安全を実感してもらうことがGo Toトラベルキャンペーンの効果を出す大前提だと思っていますので、そこを皆で徹底していくことが必要だという認識です。
東京は、感染者数は落ち着いているようで昨日も少し人数が増えたが、旅行者も受け入れる側も感染防止対策を徹底した上でという中で、懸念されることがあればお伺いしたい。
昨日も東京都の専門家会議のメンバーの方が仰っていましたが、今回の波はきちんと予測できるわけではありませんが、一時期の数よりも総数は減ってきたかなと実感しているわけです。
ただ、例えば京都市内を見ても、最近でも学校の課外活動に基づくクラスターや社会福祉施設でのクラスターなどクラスターが発生すると感染者が増えるという状況もありますので、そういうところについてはきちんと注意を払わなければいけません。
それから、先日私も京都光華女子大学を視察させていただきましたが、大学では後期の授業が対面授業も含めて再開しつつあります。大学生には、いろいろな活動も含めて京都の街の活力を支えていただいていますけれども、その大学生たちが戻ってこられることが感染にどういう影響を与えるのかについては、京都特有の事情としてよく注視していかなければいけないと思っております。
数が減りつつあるとはいってもまだまだ感染の連鎖が続いておりますので、そういう足元の感染状況をきちんと見ていく必要がある時期だと思っています。
Go Toトラベルキャンペーンに東京が追加されることによって、東京からの旅行者が増えることに対しての期待はどうか。
一定程度効果はあると思いますし、Go Toトラベルキャンペーンがなくても東京から京都に来られた方はいますけれども、これによって増えることは当然想定されます。だからこそ、来る方も迎える方も感染拡大防止のための措置を徹底することが重要だと思っていますので、そうした意識を持って旅行を楽しんでいただければありがたいと思っています。
北海道で原子力発電所からの核の廃棄物受入れを検討している自治体がある。京都は沿岸部を抱えたり、隣の県に原発を抱える立地でもあるが、核廃棄物の受入れについてどうお考えか。
京都府では山田前知事の時に、(原子力発電所から出る高レベル放射性)廃棄物の受入れについては、受け入れる意思がないことを明確に表明していて、その考え方については変わりなく今も同じです。
ただ、日本全体を見れば、どこかで、何らかの仕組みで、将来にわたって対応しなければいけない課題だという認識は持っています。今回の件については北海道内でも様々な意見が出ていると聞いておりますので、コメントとしてではありませんが、将来の課題としては非常に困難な課題だけれども、いずれは立ち向かわなければいけない課題ではあると思います。
京都としては、今のところ受け入れるつもりは全くないということです。
関西広域連合が設立10年を迎える。改めて関西広域連合の意義や今後必要な方向性について伺いたい。
もともと関西広域連合は、広域的に処理する事務が必要だということや発足当時はおそらく道州制の議論もかなりあり、その受け皿としての議論もありましたし、法案は廃案になりましたが、国の地方機関を丸ごと受け入れる受け皿としての役割など、様々な思いを合わせて発足したものと思っております。その辺りについては、全てが当初の想定どおりいっているわけではないのですが、実際には、広域で処理しなければいけない事務や広域で物事を考えなければいけない課題が、交通網の発達など様々な要因で増えてきているので、そういう意味で関西広域連合の役割は非常に重要だと思っています。
ただ、どの事務をどのように分担していくのかということについては、一つずつ丁寧に議論していかなければいけないと思っており、設立10年ということで関西広域連合の中でもいろいろな検討の場を設けて、10年間の総括や今後どのようにしていこうかということを検討しておりますので、いずれきちんとした総括なり今後の展望が出てくると思います。
また、新型コロナウイルス感染症の特に第1波の時に、京都と大阪・兵庫との間で毎日20万人ぐらいの人間が行き来して、一体的な経済圏を形成していることを認識しましたので、そういう意味でも、連携が必要です。
京阪神に限ってみれば、先日、スタートアップのグローバル拠点に選ばれたのも、おそらく単独でやっていたのでは駄目だっただろうと思いますし、広域的に連携して効果を高めていくというニーズは、今後もどんどん高まっていくのだと思っています。その中で関西広域連合がどこまで役割を果たしていけるかが今後の課題だと思います。
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