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トップページ府民だよりトップ2024年11月号特集1 合言葉はこどもまんなか 子どもを守り支える府の取り組み

特集1合言葉はこどもまんなか 子どもを守り支える府の取り組み

子どもたちのために何が最も良いことかを常に考え、健やかで幸せに成長できる社会を実現するという、こども家庭庁の「こどもまんなか宣言」。その趣旨に賛同し、府ではこれまで推進してきた「子育て環境日本一」の取り組みをいっそう加速すべくさまざまなアクションを進めています。今回は、保育と小児医療の現場を訪ね、それぞれの最前線で取り組む方々の声を聴きました。

京都府公式YouTubeチャンネル「西脇知事の一球入魂!」で、知事が保育士の仕事に挑戦する様子を公開予定です。

西脇知事の一球入魂!

現場訪問 その1 親と子どもが育つ保育の現場

府では、子どもとともに保護者の成長も支援するため、7月から「親子誰でも通園モデル事業」を実施しています(下段参照)。同事業に取り組む宇治市の「みんなのき三室戸こども園」を知事が訪問し、保育士の仕事を体験しました。その後モデル事業の利用状況を視察し、園長の杉本さん、フリーランス保育士の小島さん、親子通園を利用する上岡さんと「行き活きトーク」。「子育てしやすい環境づくり」をテーマに、保育現場の課題や必要な支援について意見を交換しました。

「親子誰でも通園」を実施するこども園にて保育士や保護者と語り、利用状況を視察する西脇知事(9月4日)

保育士&保護者の皆さんの声

親御さんが体調を崩したときなど育児が困難となった際に、府内の保育ネットワークを活用して親同士が交流できる場を増やし、助け合える体制を構築したい。

社会福祉法人宇治福祉園 理事長
みんなのき三室戸こども園 園長
杉本 一久さん

親子で通える居場所があると親同士の情報共有もでき、ストレス発散の場にもなる。一方、そうした施設が利用できない時間に気軽に子どもと行ける公園などの整備を進めてほしい。

親子通園利用者
上岡 加那重さん

「ベビーカーで行ける距離に一つの居場所を」を目標に、子ども食堂の開設や親子イベントの開催などに取り組んでいる。子育て支援活動に対する地域の理解が深まると、より子育てがしやすい環境になる。

ここいろ京都 代表
小島 亮子さん

府の取り組み
子どもとともに「親育ち」もサポート!

親子誰でも通園モデル事業

子育て世代の不安や負担軽減のため、保育所などに「親」も一緒に通園し、保育士などによる「親育ち」支援を行う「親子誰でも通園モデル事業」を全国で初めて実施。就労していなくても利用できる、国の「こども誰でも通園制度」を試行実施する京都市と宇治市内の13施設において、各施設の特色を生かした取り組みが始まっています。

取り組みの例

  • 保育士が乳幼児との関わり方を助言
  • 保育の様子を見て子育てを学ぶ機会を継続的に提供
  • 保護者同士が同じ体験を共有することを通じて孤立感を解消

など

府の取り組み
保育に関心のある人と働く場をつなぎます

保育人材マッチング支援

子どもを安心して育てるためには、多様なニーズに対応できるよう、保育士の確保が欠かせません。府では保育士として働きたい方への就労支援を行っています。来春卒業予定の学生はもちろん、保育士の資格を持ちながら保育職に就いていない方の就職も支援します。

取り組みの例

  • 求職登録
  • 就職フェアの開催
  • 保育園見学ツアー
  • 再就職支援研修

など

現場訪問 その2 病気と闘う子どもを守る小児医療の現場

子どもは成長段階で、さまざまな病気やけがに見舞われることがあります。また、生まれつきの疾患がある子どももいます。

重い病気などと闘う子どもの命と健康を守るため、府立医科大学附属病院に小児医療センターを設置。長期入院を余儀なくされている子どもとそのご家族の笑顔を守るため、小児医療に最適な環境をソフト・ハードの両面で整備しながら治療とケアに当たっています。同じく高度小児医療を提供する京都大学医学部附属病院との連携のもと、闘病中の子どもに付き添う家族を支える滞在施設開設への取り組みも進めています。

そして、さまざまな理由で入院や治療を必要としている子どもとその家族を支援するため、府ではきめ細かな医療給付制度で子どもの医療費負担軽減を図っています。

府立医大病院小児医療センターの看護師と病棟保育士

子どもの命と健康を守る府内の高度小児医療拠点

府内の学生らが手がけたホスピタルアートに彩られ、院内学級やプレイルームなども備えた病棟で、医療スタッフと保育士が連携しながら、闘病中の子どもたちの治療と成長発達を支えています。

京都大学医学部附属病院こども医療センター

京大病院が有する臨床研究中核拠点、がんゲノム医療中核拠点、小児がん拠点、周産期総合母子医療センターなど高度な機能をフルに活用しながら、専門性の垣根を超えて小児に対する先進的な高度医療を幅広く提供しています。

京都府立医科大学附属病院小児医療センター

府立医大病院の小児医療を集約し、成育過程に応じた治療環境を整備。腫瘍、血液、アレルギー、循環器、乳児発達など小児科の高度専門領域に関わる内科系診療部と、消化器疾患、先天性心疾患などに関わる外科系診療部が濃密な連携のもと診療を行います。

オール京都の取り組み
子どもの治療に付き添うご家族のための滞在施設の整備を応援

「ドナルド・マクドナルド・ハウス 京都」開設へのご寄附をお願いします

自宅から遠く離れた病院で、病気と向き合う子どもに付き添うご家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を京都に開設する資金を募るため、府立医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院が代表となり、オール京都の募金委員会が発足。ふるさと納税制度も活用して、ご賛同いただける個人や企業・団体の皆さまからのご寄附をお願いしています。ご協力をよろしくお願いします。

※イメージ図

[寄附の受付方法]
電話またはWeb

[お問い合わせ]
公益財団法人 京都府医学振興会
TEL:075-212-5466

[お問い合わせ]
文化施設政策監付
TEL:075-414-4668 FAX:075-414-4255

患者さんのご家族の声

府立医大附属病院小児医療センター 入院患者ご家族

大切なわが子のがんばりをそばにいて支えたい

第二子が生後間もなく心臓に疾患があると分かり、以来、1年以上入院治療を続けています。自宅から病院までは片道2時間。平日は私が、土日は夫が交代で病院に寝泊まりをして付き添っています。大切なわが子の闘病をそばにいて支えたい。でも付き添い中は体を伸ばして眠ることもままならず。1年以上、家族がばらばらの生活が続き、自宅に残る上の子は寂しい思いをしながらいっぱい我慢してくれています。病院の近くに患者家族が心身を休めて滞在できる場所があればありがたいなと思います。

医療スタッフの声

府立医大附属病院小児医療センター 看護師

安心して治療を受けてもらえるよう患者さんとご家族をサポート

当センターの患者さんは、手術を受けるために入院する子どもたちや、長期にわたり入院し治療を続けている子どもたちです。みんなつらい治療や検査に耐え、病気と闘っています。そして、付き添うご家族も同じようにがんばっておられます。そんな患者さんとご家族のため、医師・看護師・保育士などが一丸となりチーム医療を提供しています。がんばる子どもたちの発育・成長をご家族と一緒に見守りながら、闘病中の子どもたちとご家族が安心して治療に臨める環境づくりに努めています。

府の取り組み
子どもの医療費の自己負担額を公費で負担します

子どものための医療費助成の一例

京都子育て支援医療助成

入院については、中学校卒業まで保険診療による医療費の自己負担額を公費で負担します。ただし、1医療機関につき月200円の自己負担が必要です。

小児慢性特定疾病医療費助成

慢性疾患にかかり、指定を受けた医療機関で治療を受けるお子さん(原則18歳未満。治療が継続する場合は20歳未満)の医療費を、公費で負担します。

その他の医療費助成など詳しくは医療給付ページ

社会全体で子育てを支えよう

府では「子育て環境日本一」を目指し、出会い・結婚から妊娠、出産、保育、教育、就職・働き方に至るまで、切れ目ない子育て支援に取り組んでまいりました。そして昨年、こども家庭庁の「こどもまんなか宣言」に賛同するとともに、京都の強みや特色を活かし、取り組みを進化させるべく、「京都府子育て環境日本一推進戦略」を改訂。子育てに関わるさまざまな現場の声を聴きながら、一つひとつ具体的なプロジェクトを進めています。

今回訪ねた保育施設では、子育て家庭のニーズに保育の現場がどう応えていくかについて皆さんの声を伺い、子どもとともに親同士も交流できる環境づくりの大切さについて貴重な意見を伺うことができました。また、小児医療の現場の声からは、闘病中の子どもを見守る家族への支援の必要性を改めて感じました。誰ひとり取り残さず、子どもを守り支えるため、これからも「こどもまんなか社会」へのアクションをしっかりと推進してまいります。

京都府知事 西脇 隆俊

[お問い合わせ]
こども・子育て総合支援室
TEL:075-414-4581 FAX:075-414-4792

お問い合わせ

知事直轄組織広報課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4074
ファックス:075-414-4075
[email protected]

おことわり

掲載されている連絡先等は掲載時点のものです。
組織改正等により変更されている場合がありますので御了承ください。
ご不明な点がございましたら、広報課までお問い合わせください。

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