特集1令和5年12月、4年ぶりに改定しました!
京都府子育て環境日本一推進戦略
京都府知事
西脇隆俊
子育てにやさしい社会は、全ての人にとって暮らしやすい社会。そうした考えのもと、府では令和元(2019)年9月に「子育て環境日本一推進戦略」を策定し、さまざまな取り組みを進めてきました。しかし、コロナ禍を経て、子どもや子育て世代を巡る環境は大きく変化。さらに、原油価格・物価高騰により経済・雇用情勢が悪化し、厳しさを増しており、今こそ「子育て環境日本一」の実現に向けた取り組みを進化させていかなければなりません。
このため、令和5(2023)年12月に「京都府子育て環境日本一推進戦略」を4年ぶりに改定いたしました。新しい戦略では、4つの重点戦略と20の重点プロジェクトを掲げており、令和6(2024)年4月から実行に移していきます。
地域に子どもや子育て世代、若者が集まることで、にぎわいや活力が生まれます。先人たちが培ってきた文化や産業などを発展させ、未来へとつなぐことができます。
京都の強みである「人と地域の絆」を活かしながら「子育て環境日本一」の京都の実現に向け、挑戦してまいります。
京都府子育て環境日本一推進戦略
京都府は、子ども、子育て世代、次代を担う若者、地域、企業、学校など、さまざまな立場にとっての「子育て環境日本一」を目指します。
数値目標
住んでいる地域が、
子どもが育つのに良い環境だと思う人の割合
子育てに喜びや楽しみを
感じている親の割合
京都の強みや特色を生かした4つの重点戦略と20の重点プロジェクト。
4つの重点戦略
重点戦略1
子育てが楽しい風土づくり
子育ては楽しいものであり、自分の成長にもつながる、という意識を広く社会で共有。誰もが暮らしやすい風土をつくります。
1. 子どもの“ええ顔”でまちをいっぱいに
2. WEラブ赤ちゃん「泣いてもかましまへん!」
3. ジェンダーギャップを0(ゼロ)に
4. テクノロジーで子育てを楽しく
重点戦略2
子どもと育つ地域・まちづくり
地域全体で子どもや子育て世代を支えることで、子どもと共に地域自体も成長。誰もが暮らしやすい地域の実現につなげます。
5. 子育てにやさしいまちをつくる
6. 子どもの居場所をつくる
7. 商店街で子育てを応援
8. 子どもとふるさとの交流たくさん
9. 外国人も子育てしやすく
重点戦略3
若者の希望が叶(かな)う環境づくり
雇用の不安定さや出会いの少なさ、肉体的・経済的なハードル、子育てと両立しにくい職場環境などを改善し、若者の結婚や出産の希望を実現できる環境をつくります。
10. 子育てしながら働きやすい職場を
11. 結婚したい人を応援
12. 妊娠について幼児期から学ぶ
13. 日本一働きやすい京都府庁をつくる
14. 住宅の負担を軽減する
重点戦略4
全ての子どもの幸せづくり
子育て家庭の負担を軽減し、子育てに伴う喜びを倍増する取り組みを強化。全ての子育て家庭の「子育ち」「親育ち」を支援し、子どもたちの夢と希望が叶う教育環境をつくります。
15. 高校生が安心して学べる環境をつくる
16. 子どもの医療費の負担を軽減する
17. 親子誰でも通園OK
18. 子育てが難しい家庭を応援する
19. 全ての子どもの夢を応援する
20. 「子育てから教育」の悩みに寄り添う
20の重点プロジェクト
重点戦略1
子育てが楽しい風土づくり
1. 「子ども“ええ顔”たくさんプロジェクト」の実施
新規
全国初
子育てに対するポジティブなイメージを広げるため、笑顔の子どもが大人や若者の目に触れる取り組みを実施するなど、子どもの“ええ顔”があふれる京都をつくります。
現在進行中の取り組み
Webメディア「ウーマンエキサイト」が立ち上げた「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」に賛同し、公共の場で泣いている赤ちゃんを見守る気持ちをステッカー等で見える化してパパやママにエールを伝える取り組みを展開中。
2. 「WEラブ赤ちゃんプロジェクト」の府内全域への展開
拡充
キッズフレンドリー施設のさらなる充実、美術館や博物館等における親子鑑賞優先デーの設定などにより、「子育てにやさしい風土」を府内全域へと広げます。
3. 「ジェンダーギャップ0(ゼロ)プロジェクト」の実施
新規
少子化の根本的な原因ともいわれるジェンダーギャップの解消に向け、社会の仕組みや価値観の変革に取り組み、性別にかかわらず誰もが輝ける風土をつくります。
4. 「子育て楽しテック」の創出・普及
新規
全国初
子育てのさまざまな分野における便利なサービス・技術と、府内市町村・企業とのマッチングの機会を創出し、府内の子育て家庭へと普及・拡大させていきます。
重点戦略2
子どもと育つ地域・まちづくり
5. 「子育てにやさしいまちづくり推進計画」制度の創設
新規
全国初
「まち全体で子どもを見守り支える」まちづくりを進めるための計画制度を創設。府から市町村に対する支援を実施し、府域全域の子育て環境をレベルアップさせます。
6. 「こどもの城づくりプロジェクト」の実施
拡充
子ども食堂等の実施団体と食材提供者等のマッチングに新たに取り組むなど、多様な「こどもの城」を府内全域に整備します。
7. 「子ども・地域と育つ商店街プロジェクト」の実施
拡充
地域コミュニティーの中心となる商店街で、空き店舗の子育て支援拠点への活用を支援するとともに、多様な主体が連携した取り組みやキーパーソンを発掘・育成します。
現在進行中の取り組み
商店街や企業と連携し、子ども連れでの外出を応援する取り組み「キッズフレンドリー施設」を展開中。
8. 「子どものふるさと発見プロジェクト」の実施
拡充
地域の歴史や文化、自然に愛着や誇りを持つ、心豊かな子どもを育むため、農山漁村地域との交流や体験活動、京都の食文化の発信等を促進します。
9. 多文化共生の子育ち環境づくりの推進
専門家の活用による外国人やその子どもたちの日本語教育の機会増加と内容充実、「やさしい日本語」の普及啓発に取り組みます。
重点戦略3
若者の希望が叶う環境づくり
10. 「働く人の希望が実現できる」職場づくりプロジェクトの実施
新規
全国初
オール京都での「働く人の希望が実現できる」職場づくりの推進や、企業向けの子育て関連補助金等を「子育て支援総合補助金(仮称)」として統合・メニュー化します。
11. 「婚活応援プロジェクト」の実施
拡充
婚活イベントを実施したい企業同士のマッチングや運営支援の提供のほか、地域貢献活動などの共同作業を通じて出会う「プロジェクト婚」を新たに実施します。
現在進行中の取り組み
「きょうと婚活応援センター」が府内の婚活支援団体などと連携し、出会いから成婚までをサポートします。
12. 「プレコンセプションケアプロジェクト」の実施
新規
全国初
妊娠に関する医学的な知識とライフデザインについて考える機会を一体的に提供するプログラムを開発するとともに、企業と連携した検査やカウンセリングを実施します。
13. 「日本一働きやすい京都府庁」づくり宣言
新規
府庁にて、在宅勤務や時差出勤など柔軟な勤務形態の導入や、子育てが困難な状況にある方が利用できる子育て休暇日数を加算するなどの取り組みを行います。
14. 全ての子育て世帯に対する住宅の負担軽減措置の実施
拡充
全国初
住宅・土地の不動産取得税の軽減措置と住宅取得・改修等への支援制度を、多子(第3子以上)世帯から全ての子育て世帯(第1子以上)に大幅拡充します。
重点戦略4
全ての子どもの幸せづくり
15. 「京都高校生まなび環境サポート制度(仮称)」の創設
拡充
あんしん修学支援制度の拡充や、府県を越えて学ぶ高校生の負担軽減など、子どもたちが家庭の経済的な事情等にかかわらず、安心して学べる環境づくりを推進します。
16. 「子どもの健康を守るプロジェクト」の実施
拡充
子育て支援医療助成制度を通じ、子育て世帯の医療費負担への不安を軽減。医療的ケアが必要な子どもや発達に課題のある子どもを支える医療機関等の連携体制を整備します。
17. 「親子誰でも通園制度」の創設
新規
全国初
「親子誰でも通園制度」を創設し、親の働き方や子どもの年齢にかかわらず、全ての子育て家庭の「子育ち」、「親育ち」を支援します。
18. 「困難を抱える子育て家庭を支える環境づくり」の推進
拡充
ひとり親家庭などが気軽に悩みを相談でき、必要な支援につなげる体制や、家庭での養育が困難な場合でも、授かった命を社会で育てる環境を整備します。
19. 「『学び・繋(つな)がる未来の扉』京都プロジェクト」の実施
新規
全ての子どもの夢を応援し、国際的な活躍や地域社会の発展に貢献する人を育むため、希望する府立高校生全員の留学機会をつくれるよう募集枠を拡充します。
20. 「あんしん『子育て-教育』京都プロジェクト」の実施
新規
市町村の相談支援と連携し、マイナス1歳から成人までの子を持つ親の「子育てから教育」の悩みに寄り添い、解決に導く「子育て-教育コンシェルジュ」を設置します。
出会い・結婚から妊娠・出産、子育て、教育・就労まで切れ目のない支援を
[お問い合わせ]
総合政策室
TEL:075-414-4348 FAX:075-414-4389
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知事直轄組織広報課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
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おことわり
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