特集2見逃さないで
子どもたちのSOS
夏休みは、子どもたちが学校生活を離れ、家庭や地域で見守る機会が増える時期。
表に出にくい家庭内のさまざまなトラブルやその予兆を見逃さないためには、子どもたちのサインを知り、社会全体でサポートしていくことが必要です。
もしかして「児童虐待」?
不自然なあざややけどの痕がある
衣服や体がいつも汚れている
急に痩せた表情が乏しい
落ち着きがなく、乱暴
家に帰りたがらない
夜遅くまでひとりで遊んでいる
親を避けている
親がいなくなると急に表情が晴れやかになる
拒食、過食、むさぼるように食べるなどの異常な食行動
出典:政府広報オンラインの記事を基に作成
増加傾向にある児童虐待どの家庭でも起こり得ます
義永 直巳さん
児童虐待は、子どもの成長に伴って生じる育てにくさ、家庭環境や経済状況が大きく変化したときなど、さまざまなストレス要因で起こります。家族の問題を誰にも相談できず、良くない対応を繰り返しエスカレートした結果として、どの家庭でも起こる可能性があります。
地域の関係性が疎遠になる一方で、近年、児童虐待の通告件数は増加傾向にあります。虐待の問題を抱える家庭は孤立していたり、家族だけで問題を抱え込んでしまっていたりする場合が多いのです。誰かに話を聞いてもらうことで、違う視点で子どもを見ることができたり、孤独にならずに済むことがあります。「189」がそのきっかけになるかもしれません。勇気を持ってダイヤルしてください。
京都府児童虐待相談受理件数
児童虐待について詳しくはこちら
\ 児童虐待かも?と思ったらお電話を /
児童相談所虐待対応ダイヤル
- 匿名でお電話できます
- 電話した人の個人情報や電話の内容に関する秘密は守られます
- 虐待の連絡だけでなく、自分の育児の悩みも相談できます
- 虐待のサインを少しでも感じたら、ためらわずにお電話を
- ※一部のIP電話からはつながりません
- ※24時間・年中無休で受け付けています
- ※通話料無料でつながります
もしかして「ヤングケアラー」?
障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている
家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている
障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている
目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている
日本語が第一言語ではない家族や障がいのある家族のために通訳をしている
家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている
アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している
がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている
障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている
障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている
出典:日本ケアラー連盟の資料を基に作成
自覚のないまま重責を負うヤングケアラーの声に耳を傾けて
寺田 純子さん
ヤングケアラーの難しさに「家族のケアが負担になっていることに本人や周囲が気付きづらく、それを周囲へ話しづらいこと」があります。全国調査によれば、相談した経験が「ない」人は5~6割であり、その理由として「相談するほどの悩みではない」「相談しても状況が変わるとは思わない」が高くなっています。しかし、中には学校で急に泣き出してしまうほど、自分でも気付かないうちに「ケア責任」を担っている人もいます。
そんな子どもたちは、話すことで気持ちの整理ができたり、他の人の話を聞く中で自身の気持ちを言語化できたりします。もし話をしだしたら、まずはゆっくり聞いてください。聞いてくれる大人がいることが、子どもが孤立しないための大きな第一歩となります。
出典:令和3年3月「ヤングケアラーの実態に関する調査研究」
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社)
ヤングケアラーについて詳しくはこちら
\ 私たちにご相談ください /
京都府ヤングケアラー総合支援センター
\ 似た経験を持った仲間と話してみませんか? /
オンラインコミュニティいろはのなかまたち
月に一度、ヤングケアラーや元当事者の方が自分の気持ちを語り合える場です
日時 毎月第2土曜日14時~15時30分
※当日の用事などによる途中入退室・欠席可
場所 京都市中央青少年活動センター(中京区)、オンライン
受付 Web(事前申込制)
活動報告会(プチ体験会含む)
日時 9月2日(土曜日)13時30分~16時
場所 京都市中央青少年活動センター(中京区)、オンライン
受付 Web(事前申込制)
お問い合わせ
公益財団法人 京都市ユースサービス協会
TEL:075-213-3681
メール:[email protected]
人権トピックス
戸籍等の不正取得を抑止するために
戸籍・住民票等の「本人通知制度」にご登録を
戸籍等の不正取得は、以前からたびたび問題になってきました。2008年5月の戸籍法および住民基本台帳法の改正により、請求時の本人確認が義務付けられるなどした後も、不正取得事案の発生が続いています。
府では、2005年に大規模な不正取得事案が発覚したことを踏まえ、府と市町村で対応策の検討を進め、それぞれの市町村で「本人通知制度」の導入を進めてきました。
「本人通知制度」とは、市町村が、戸籍謄本等を第三者に交付した場合に、あらかじめ登録されている方に対して交付した事実をお知らせする制度です。
市町村からの通知により、第三者に戸籍を取得されたことが分かり、万一、不正取得があった場合でも早期発見が期待できます。また、多くの人が登録することで、不正取得する側が警戒して、不正取得を抑止する効果が期待できます。
あなたの個人情報を守るためにぜひご登録を!
「本人通知制度」について詳細は、お住まいの市町村窓口まで。
[お問い合わせ]
人権啓発推進室
TEL:075-414-4271 FAX:075-414-4268
お問い合わせ
知事直轄組織広報課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4074
ファックス:075-414-4075
[email protected]
おことわり
掲載されている連絡先等は掲載時点のものです。
組織改正等により変更されている場合がありますので御了承ください。
ご不明な点がございましたら、広報課までお問い合わせください。