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宇治は、平安貴族の別荘地として、また合戦の舞台として、繰り広げられてきた歴史の面影を随所に刻むまち。特に宇治公園の一帯は、世界文化遺産の平等院や宇治上神社をはじめ数々の名勝・史跡に恵まれ、独特の風情が漂います。
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宇治川の中州に浮かぶ塔の島・橘島(中の島地区)と、宇治川の左岸にあるよりみち公園からなる宇治公園。宇治川の川岸と塔の島、橘島はそれぞれ喜撰橋、橘橋、朝霧橋、中島橋で結ばれて回遊できるようになっており、観光客をはじめ周辺地域の人々の休息、散策の場所として親しまれてきました。春には「桜まつり」、秋には「観月茶会」「茶まつり」と、さまざまな行事の舞台にもなっています。
緑豊かな自然のなかに、数多くの名勝や史跡が点在するこの地域では、歴史的景観との調和に配慮した整備がすすめられています。また、紫式部が『源氏物語』最後の十帖の舞台にこの地を選んだことはあまりにも有名。周辺では源氏物語のまちをテーマにした歴史街道関連事業により散策道等の整備がなされ、平成7年には宇治橋のかけ替えも完了。ここから眺める宇治公園もまた、格別の美しさです。
塔の島にそびえる、高さ15メートルの石塔。これは、石塔としてはわが国最大で、重要文化財に指定されています。1286年に西大寺の僧・叡尊によって建立されましたが、そのいきさつが現代に伝わっています。叡尊は、まず朝廷の命により宇治橋の修復をおこないました。同時に、そのころ宇治川一帯でおこなわれていた網代漁を禁止するとともに、上流の中州に網代の木具や漁具を埋め、その上にこの石塔を建立して、魚霊の供養と宇治橋の安全を祈ります。その後、石塔は、洪水や地震でたびたび倒壊。現在のものは明治時代末期に発掘され、修造されたものです。
所在地 | 宇治市宇治 |
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アクセス | JRおよび京阪宇治駅から徒歩10分 |
連絡先 | 京都府山城北土木事務所 電話:0774-62-0047 |
面積 | 1.6ヘクタール |
主な施設 | 散策広場 |
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