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緑豊かな環境の形成、増大するレクリエーション需要の充足、災害時における避難地の確保などを図るため、野生動植物の生息・生育環境に配慮しつつ、自然とのふれあいの場や憩いとやすらぎの場を提供する公園、スポーツ施設や防災施設を配置した公園など、都市公園等の整備を推進していきます。
緑空間の確保に当たっては、緑地面積や密度の確保、拡大のみならず、周囲の自然環境と調和した、緑の「質」に配慮するとともに、緑化に際しては、地域の潜在植生や野生動植物の生息生育空間に配慮して整備を進めていきます。
また、風致地区、緑地保全地区、生産緑地地区、自然風景保全地区の指定等既存の諸制度の活用により市街地の緑地やその周辺の緑地を適切に保全するとともに、市街地周辺の里山や市街地内の樹林地、鎮守の森や名木など親しみのある身近な緑の保全を推進します。
施策体系
公園等の整備と緑地の保全 | (1)都市公園等の整備 (2)緑地の保全 |
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身近な緑を創出するため、学校、公営住宅、庁舎等の公共施設の建物周辺、道路、河川、公園等の公共空間の緑化を推進するとともに、大規模な公共施設の整備に当たっては、地域の景観や野生動植物の生息・生育環境に配慮した、まとまりのある緑地の確保を推進していきます。
道路空間の緑化については、京都府道路緑化計画「花と緑の回廊1000キロ構想」を推進するなど公共空間の積極的な緑化を図っていきます。
また、事業所、住宅等における緑化を促進するとともに、府民・事業者等による緑化活動の促進や緑の保全等に関する団体の育成の支援を推進していきます。
さらに、鎮守の森や市街地内樹林地など、ある程度まとまりのある緑地を保存するためには、緑地の孤立化を防ぎ、自然生態系を維持することが必要です。このため、それらを河川や道路の緑地など緑の回廊で結ぶとともに、里山などの森林につなぐことによって、地域の緑のネットワーク化を推進していきます。
また、21世紀を展望した緑とアメニティ豊かな京都づくりを目ざすため、「京都府緑の構想」を推進し、各種イベント等を通 じて、緑の創造、保全、緑とのふれあいを図ります。
施策体系
緑化の推進 | (1)道路、河川、公園、公営住宅等の公共施設の緑化 (2)事業所、住宅等の緑化促進及び支援 (3)緑のネットワークの形成 |
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現状
河川や、海岸、ため池・農業用水路等の水辺空間を府民の身近な親水空間として整備するに当たっては、多様な小動物や植物の生息・生育環境、周辺の景観や地域の現況に配慮する必要があります。このため、現在進めている「京の川づくり」事業など、市町村のシンボル的な河川の整備や淀川河川公園(国営公園)の上流域への延伸などを今後とも積極的に進めていきます。
また、人口集中の著しい都市河川では、河川敷を散策や魚釣り、スポーツなど水に親しむためのオープンスペースとして利用する機会が増えており、廃棄物の投棄、耕作等の不法行為の防止に努めるなど、河川環境対策を積極的に推進します。
さらに、「京都府ため池整備総合基本構想」に基づき、ため池の安全性と農業用水の安定的な確保を図りながら、ため池の多面 的役割を活用し、渇水・災害時の生活用水や消防用水の確保など地域防災並びに農村と都市の交流促進など地域の活性化にも役立つ、多様なため池整備を推進します。
施策体系
水辺環境の保全・確保 | (1)河川環境の整備及び河川敷等の適正管理 (2)海岸における環境の整備 (3)ため池、農業用水路等の整備 |
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水資源を確保するため、植林と管理・保全施設等の整備により森林の保水機能の向上を図るとともに、優良農地の保全など適正な土地利用を行うことによって農地の保水機能の維持に努めます。
また、公共用水域、地下水等の水量の確保に努めるとともに、雨水浸透ますの設置、道路、公共施設などの公共空間の透水性舗装等の整備などを図り、雨水の地下浸透及び地下水流動の改善を促進し、湧水等の保全・確保に努めます。また、水量 が減少した河川においては、水質の浄化、生物の生息、景観等に配慮しながら、湧水の保全、環境用水の導入等により、水の流れの回復に努めます。
さらに、水の有効利用等の促進を図るため、家庭用水などの節水を進めるとともに、工場・事業所等における雨水利用、下水処理水の有効利用の促進、工業用水の回収率の向上等に努めます。
施策体系
水循環の保全・確保 | (1)水源地域となる森林の保全・整備 (2)かんがい用水の循環的利用の促進 (3)公共用水域、地下水等の水量の確保 (4)湧水等の保全・回復 (5)水の流れの回復 (6)雨水、下水処理水等の有効利用の促進 |
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現状
国立・国定公園、府立自然公園などの優れた風景地を保全し、自然とのふれあいの場として活用する取組を推進します。また、府内にみられる、原生的な自然環境や、歴史的遺産が一体となって歴史的風土を形成し、文化的にも学術的にも高い価値を有する自然環境などの優れた自然環境を活かし、調和のある美しい地域づくりを推進します。
施策体系
自然景観の保全・創造 | (1)優れた風景地の保全 (2)自然環境と調和した地域づくり |
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農山漁村は特有の緑豊かな美しい景観を保持しています。特に、北山スギに代表される林業地や、北部地域の棚田や舟屋などでは、京都特有の農山漁村景観がみられます。
このような地域固有の自然環境あるいは社会的特性に配慮し、田園風景や渓流、樹林などの自然景観が一体となった地域づくりを推進します。
また、森林・農地・海岸等の適切な管理を行うとともに、自然環境や景観の維持・保全に配慮した施設整備を行うほか、地域の植生を活かした特色ある里山の整備を行い、自然と調和した農山漁村景観づくりを推進します。
なお、ふるさと塾や「京都府中山間ふるさと保全基金」などを活用するとともに、日本型のグランドワークの導入を検討しつつ、農村景観や農地をはじめとする様々な地域資源を守り育てる地域の住民活動を支援する取組を推進します。
施策体系
農山漁村景観の保全・創造 | (1)京都特有の農山漁村景観の保全 (2)森林や農地の適切な管理 (3)地域の植生を活かした特色ある里山の整備 |
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各都市が貴重な歴史的遺産や自然景観と調和した歴史的景観を保全活用し、京都ならではの都市空間の形成を推進します。 また、都市整備を進めるに当たっては、都市計画等の諸制度により、歴史や伝統を伝える建造物等の文化遺産や個性ある街並みなどと調和した計画的な都市整備を行います。
さらに、快適な都市景観を創出していくため、緑や水辺空間などの確保に努めるとともに、行政、事業者、府民あげての取組によりアメニティを創出できるような都市景観の維持、創造を推進していきます。
特に、府民の景観への関心もますます高まるなか、美しい景観づくりを総合的に進めるためには、まず、行政が、道路、河川、公共建築物などの整備やそのデザインにおいて、地域の特性に配慮しつつ、先導的な役割を担う一方、府民・事業者などとも共に手を携えて取り組みます。
施策体系
都市景観の保全・創造 | (1)各種制度の運用による計画的な都市整備の推進 (2)地域の個性を活かした都市空間の形成 (3)行政、事業者、府民が一体となった取組の強化 |
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現状
お問い合わせ
総合政策環境部政策環境総務課
京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号:075-414-4336
ファックス:075-414-4389