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阪神・淡路大震災、東日本大震災や熊本地震では、大規模に盛土された宅地において、滑動崩落による宅地被害が報告されています。
(出典)国土交通省
盛土された造成地は外見上の判断が困難なため、京都府では大規模盛土造成地の概ねの位置や規模について調査し、地図の作成に取り組んできました。
今後予想される直下型地震や南海トラフ地震などの巨大地震から府民の方のかけがえのない生命・財産を守ることを第一に、皆様が日頃から地震に対する防災意識を高めていただくために大規模盛土造成地マップを公表します。
なお、このマップは危険な箇所を示すハザードマップではありません。
盛土造成地のうち、次の要件を満たすものを「大規模盛土造成地」としています。
(出典)国土交通省
造成前と造成後の地形図や空中写真などを重ね合わせて、標高差を把握することにより、大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を机上で抽出したものです。抽出した箇所が地震発生時に必ずしも危険というわけではありません。
(出典)国土交通省
京都市を除く府内25の市町村すべてにおいて調査を実施したところ、23の市町村において、1,278箇所の大規模盛土造成地を抽出しました。
なお、井手町と南山城村においては、大規模盛土造成地は存在しませんでした。
閲覧に当たっては、次の注意事項を確認してください。
抽出したすべての大規模盛土造成地について、下記のリンク先でご覧いただけます。
京都府・市町村共同統合型地理情報システム(GIS)(外部リンク)
京都府・市町村共同統合型地理情報システム(GIS)において使用している座標・図郭データについて、下記のリンク先でダウンロードいただけます。
京都府オープンデータポータルサイト「KYOTO DATA STORE」(外部リンク)
京都市内については、京都市が調査を実施しています。 京都市HP(外部リンク)
大規模盛土造成地にある宅地ということで、特別な規制を受けたり、新たな手続きを行う必要はありません。また、土地取引を行う場合にも制限を受けることはありません。
なお、京都府では宅地造成等規制法に基づく「造成宅地防災区域」を指定していません。
わが家が大規模盛土造成地に建っているかに関わらず、災害から宅地を守るためにはあらかじめ宅地の点検などを行って必要な対策をしておくことが重要です。大切なわが家の宅地を守るために、所有者は宅地を常に安全な状態に維持するように努めなければなりません。
もし、大雨などの時に宅地の地盤が緩んでいたら、宅地と共に家が崩れてしまうかもしれません。そうならないためにも日頃の宅地の点検等が宅地防災の第一歩です。
家の周りに擁壁・ブロック積・石積み等がある場合は、下記のリンク先から擁壁等をチェックをしてみてください。
我が家の擁壁チェックシート(案)(外部リンク)(国土交通省HPへリンク)
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