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京都府自然環境目録2002には陸産貝類が112種(亜種を含む)掲載されていたが,既存の標本資料からハマシイノミガイが,桂離宮の調査によって国内外来種のウスイロオカチグサが確認された。今回の見直しでは,これら114種から外来種6種(国内外来種を含む)を除いた108種が評価対象となった。
レッドリストに掲載された種の総数は,前回(2002年)では42種だったが,今回は44種となり,2種増加した。前回よりランクアップしたのは11種で,石灰洞周辺や島嶼など特殊な環境に生息している種とシカの食害による林床植生の変化の影響を受ける種がほとんどであった。ランクダウンした種はなかったが,新規に2種が選定された。
絶滅寸前種には,前回の絶滅危惧種から3種がランクアップした結果,4種となった。一方,絶滅危惧種は準絶滅危惧種から1種がランクアップし,差し引きで前回の10種から8種に減少した。準絶滅危惧種は要注目種から7種がランクアップし,また新規に1種選定されて16種に,要注目種も新規に1種選定されて16種となった。
ニクイロシブキツボ (旧)絶滅危惧種 → (新)絶滅寸前種
秋田県から兵庫県にかけての日本海側の山地に分布し,湧水等で常に水浸しでコケ類が生い茂る岩壁という特殊な環境に極めて局所的に生息する。府下の生息地ではシカの食害による植生の激変を受け,本種が必要とする特殊な水環境が損なわれるおそれがある。こうした状況から,本見直しでは絶滅寸前種に選定した。 |
トサビロウドマイマイ (旧)準絶滅危惧種 → (新)絶滅危惧種
四国および小豆島,淡路島に分布するほか,京都府下では若狭湾冠島に飛地分布する。かつては生息確認事例が報告されていたが,近年ではほとんど見つからず,かつドブネズミの侵入によって生息環境が悪化しているおそれがある。こうした状況から,本見直しでは絶滅危惧種に選定した。 |
シリオレトノサマギセル (旧)要注目種 → (新)準絶滅危惧種
潜在的地理的生息域は比較的広いが,既知の生息地は極めて限定されている。府下の生息地では,シカの食害による植生や林床の変化によって生息環境が悪化していると推測されるため,準絶滅危惧種に選定した。 |
〈 陸産貝類 44種 〉
絶滅寸前種(4種)
△ホラアナゴマオカチグサ、△ニクイロシブキツボ、カスガコギセル、△ヒロクチコギセル
絶滅危惧種(8種)
アズキガイ、クリイロキセルガイモドキ(エチゴキセルガイモドキ)、キョウトギセル、
ナガオカモノアラガイ(カンサイオカモノアラガイ)、ココロマイマイ、△トサビロウドマイマイ、
クチマガリマイマイ、ミヤマヒダリマキマイマイ(ヒラヒダリマキマイマイ)
準絶滅危惧種(16種)
△ゴマオカタニシ、キセルガイモドキ、オオギセル(マルテンスギセル)、
△シリオレトノサマギセル、ホソヒメギセル、△オオコウラナメクジ、△ヤマコウラナメクジ、
△カサネシタラガイ、コシタカコベソマイマイ、コベソマイマイ、○ヤマタカマイマイ、
△ケハダビロウドマイマイ、コウベマイマイ、ギュリキマイマイ、ツルガマイマイ、
△イブキクロイワマイマイ(ミノマイマイ)
要注目種(16種)
ヤマクルマガイ、ミヤコムシオイ、ヘソカドガイ、○ハマシイノミガイ、ナタネキバサナギ、
フトキセルガイモドキ、ヒメコギセル、トノサマギセル属の1種、ミヤコベッコウ、
ニシキマイマイおよびナミマイマイ、ミヤコオトメマイマイ、キョウトキビ、キョウトシタラガイ、
マルニッポンマイマイ、コオオベソマイマイ
凡例
△:アップリスト種 ▽:ダウンリスト種 ○:新規掲載された種 ☆:種名などの変更 |
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