選定理由 |
採集例が少なく、京都市が主要な分布地の一つであるため。 |
形態 |
体長7〜8mm。身体は扁平で、背面から押しつぶしたように見える。 |
分布 |
日本と韓国に分布する。日本では京都府(京都市)、大阪府(大阪市、堺市、河内長野市、松原市、豊能町)、奈良県で採取または確認されている。採取例は少ない。沖縄県でも採取記録があるが、採取者・採取地とも不明で、おそらくは誤報と思われる。京都市では、東山区、左京区、北区で採取されている。 |
生態的特性 |
徘徊性。寺院や旧家の屋内で採集されることが多いが、新しい家では見られない。庭や人家付近の墓地などにも見られる。韓国では、積み重ねられた瓦の間などに生息しているという。生活史は不明である。 |
特記事項 |
日本蜘蛛学会は本種を環境省の絶滅危惧種IAとしてRDBに登載するように提案したが、屋
内性の動物はその対象にならないとして、登載されなかった。しかし、屋内にだけ生息する
わけではなく、採集例が極めて稀であることことから、京都府の絶滅危惧種とした。
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