選定理由 |
分布域が山地の渓流に限局され、生息域の破壊により生存個体数を減少させている。 |
形態 |
京都産については記載がないが、種としては頭胴長10〜13cm、尾長10cm前後、体重27〜
55gの大型の半水棲トガリネズミ類で、手足の指の両側には水かきに適した剛毛の列を持つ
などの、渓流生活に適応した形態をしている。
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分布 |
本州と九州から知られ、府内では京都市、美山町、宮津市に記録がある。
◎府内の分布区域
南部地域(京都市・乙訓地域)、中部地域、北部地域(丹後地域)。
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生態的特性 |
京都産についての資料はないが、渓流で水生昆虫や魚類を捕食する。 |
生息地の現状 |
河川改修などにより生息環境は悪化しており、目撃情報などから現存個体数は減少しつつあ
ると考えられる。
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生存に対する脅威 |
森林伐採や河川改修による渓流環境の悪化が生存に対する脅威である。 |
必要な保全対策 |
生息に適した渓流と周辺の森林の保全策が不可欠である。 |
その他 |
日本固有種 |