選定理由 |
全国的に記録が少なく、京都府では最近の記録がない。丘陵から低山の自然度を示す指標となる。また、特殊な生態をもち学術的にも貴重。 |
形態 |
大型で黒色、光沢がある。腹部基部が強くくくれた、特異な形態の種であるので、一見して識別できる。翅はやや黒色に曇る。 |
分布 |
本州、四国(いずれの地域でも個体数は少ない)。京都府での産地の詳細は不明。 |
生態的特性および生息地の現況 |
幼虫はクロクサアリ・クサアリモドキと共生し、成虫になるのに3〜4年を要するらしい。京都府では極めて古く松村(1916)によって記録されているが、以後再発見はない。寄主であるクロクサアリ等は、主として平地から低山に生息するが、近年減少しているらしく、早急にこの種の個体群の動向を調査する必要がある。また寄主であるアリの生息する森林を保全することが第一である。 |