昆虫類
双翅(ハエ)目 ミズアブ科
双翅(ハエ)目 ミズアブ科
ハラビロミズアブ
Clitellaria obtusa (James, 1941)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的に記録が少なく、京都府では最近の記録がない。丘陵から低山の自然度を示す指標となる。また、特殊な生態をもち学術的にも貴重。 |
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形態 | 大型で黒色、光沢がある。腹部基部が強くくびれた、特異な形態の種であるので、一見して識別できる。翅はやや黒色に曇る。 |
分布 | 本州、四国(いずれの地域でも個体数は少ない)。京都府での産地の詳細は不明。 |
生態的特性 | 幼虫はクロクサアリ、クサアリモドキと共生し、成虫になるのに3~4年を要するらしい。京都府では極めて古く松村(1916)によって記録されているが、以後再発見はない。寄主であるクロクサアリ等は、主として平地から低山に生息するが、近年減少しているらしく、早急にこの種の個体群の動向を調査する必要がある。また寄主であるアリの生息する森林を保全することが第一である。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
執筆者 大石久志