選定理由 |
京都府では冠島しか産地記録がない。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(IV)[保育社、1984]、第8図版、図19を参照。黄褐色。頭・前胸・触角基半は赤みを帯びる。 |
分布 |
本州、四国、九州、対馬、南西諸島、小笠原諸島に分布。府内では冠島から記録されたが、福井県雄島の記録もある。典型的な海洋性種といえる。 |
生態的特性 |
マルバヤブニッケイ、ホソバタブなどが食樹として知られる。 |
生息地の現状 |
府本土における環境類似地域の分布調査が望まれる。 |
生存に対する脅威 |
生息地舞鶴市冠島は本土から海で隔てられ、天然記念物に指定されているため、生存への脅威はまず心配ないが、逆に調査が進まないため、分類も生態も問題が解決されないままである。 |
必要な保全対策 |
天然記念物保護指定により一般人の立ち入りはなく、環境保全上の法制化はこれ以上必要なかろうが、無許可上陸者がキャンプした跡にごみがそのまま残されるなどの問題が生じており、失火で森林が焼失する可能性などは考慮すべきである。 |