昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
オガサワラチャイロカミキリ
Comusia testacea (Gressitt, 1937)
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府では冠島の記録のみ。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 8、No. 19、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 25、No. 1-2を参照。黄褐色。頭・前胸・触角基半は赤みを帯びる。 |
分布 | 本州、四国、九州、対馬、南西諸島、小笠原諸島に分布。 ◎府内の分布区域 冠島から記録されたが、福井県雄島の記録もある。典型的な海洋性種といえる。 |
生態的特性 | マルバヤブニッケイ、ホソバタブなどが食樹として知られる。 |
生息地の現状 | 府本土における環境類似地域の分布調査が望まれる。 |
生存に対する脅威 | 冠島は天然記念物に指定のため、生存への脅威はないが、調査の進展がないため生態が解明されない。 |
必要な保全対策 | 冠島に関しては一般人の立ち入りはなく、環境保全上は十分とも言えるが、無許可上陸者のキャンプ跡にごみがそのまま残されるなどの問題が生じており、失火で森林が焼失する可能性などは考慮すべきである。 |
文献 大石(1990b)、岩田ほか(1993)、大林、新里(編)(2007)
執筆者 水野弘造