選定理由 |
京都府では冠島しか産地記録がない。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(IV)[保育社、1984]、第13図版、図26を参照。体はより長い、上翅前方の白〜黄紋はより細いか太い場合はより後方に位置し八字型に左右に広がる。 |
分布 |
本州、四国、九州、南西諸島などに分布。府内では舞鶴市冠島のみの記録。 |
生態的特性 |
シイ、タブ、アカメガシワなどが食樹として知られており、典型的な南方性海洋性の種である。冠島においてもアカメガシワ、ツバキからの羽化が確認された。 |
生息地の現状 |
本土における環境類似地域の分布調査が望まれる。 |
生存に対する脅威 |
生息地舞鶴市冠島は本土から海で隔てられ、天然記念物に指定されているため、生存への脅威はまず心配ないが、逆に調査が進まないため、分類も生態も問題が解決されないままである。 |
必要な保全対策 |
天然記念物保護指定により一般人の立ち入りはなく、環境保全上の法制化はこれ以上必要なかろうが、無許可上陸者がキャンプした跡にごみがそのまま残されるなどの問題が生じており、失火で森林が焼失する可能性などは考慮すべきである。 |
その他 |
日本固有種 |