昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
キュウシュウチビトラカミキリ
Perissus kiusiuensis kiusiuensis Ohbayashi, 1944
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 京都府では冠島の記録のみ。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 13、No. 26、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 34、No. 16を参照。体はより長い。上翅前方の白から黄紋はより細いか太い場合はより後方に位置し八字型に左右に広がる。 |
分布 | 本州、四国、九州、南西諸島などに分布。 ◎府内の分布区域 舞鶴市冠島のみ。 |
生態的特性 | シイ、タブ、アカメガシワなどが食樹として知られており、日本海沿岸の暖流に沿って分布する南方性の種の1種である。冠島においてもアカメガシワ、ツバキからの羽化が確認された。 |
生息地の現状 | 本土における環境類似地域の分布調査が望まれる。 |
生存に対する脅威 | 冠島は天然記念物に指定のため、生存への脅威はないが、調査の進展がないため生態が解明されない。 |
必要な保全対策 | 冠島に関しては一般人の立ち入りはなく、環境保全上は十分とも言えるが、無許可上陸者のキャンプ跡にごみがそのまま残されるなどの問題が生じており、失火で森林が焼失する可能性などは考慮すべきである。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 丹、塚本(1956)、笹川、吉安(1983)、岩田ほか(1993)、大林、新里(編)(2007)
執筆者 水野弘造