選定理由 |
京都がタイプ産地の希少種。 |
形態 |
日本昆虫分類学会会報、1(2):193-200. 図1-2(Type)。日本産同属種の分類が確立したのは最近のことであり、旧来の図鑑に掲載された学名も部分的に訂正されなくてはならない。本種は近似種より大型のため区別しやすい。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州に分布し、近畿地方以西では山地に局所的に分布する稀種。京都(詳細産地不詳)の標本で記載されたが、その後府内からは芦生演習林の1例が記録されたのみ。 |
生態的特性 |
シナノキが食樹として確認されているが、府内では稀種のため観察例はない。 |
生息地の現状 |
スギの人工林化により広葉樹林が徐々に消滅している。 |
生存に対する脅威 |
広葉樹自然林の消滅が直接的な脅威となる。 |
必要な保全対策 |
広葉樹自然林における伐採の規制、あるいは人工林地の広葉樹林への再変換などが考えられる。 |
その他 |
日本固有種 |