選定理由 |
京都府がタイプ産地であり、分布が冠島のみに限られている。 |
形態 |
原色日本甲虫図鑑(IV)[保育社、1984]、第11図版、図15を参照。オスは黒色。腹節は暗褐色、中・後腿節の基半は淡黄色。メスは前胸・上翅基部が三角形で黄褐色。 |
分布 |
本州、四国、九州、対馬、南西諸島などに分布し地域変異が認められる。
◎府内の分布区域
府内ではタイプ産地の舞鶴市冠島からの記録のみであるが、調査次第で他の産地も追加されよう。 |
生態的特性 |
成虫は訪花性と趨光性がありイタドリの花上、灯火で採集された。また、タブノキの枯れ枝から発生が報告されている。 |
生息地の現状 |
舞鶴市冠島は天然記念物の指定を受け、保護されているので、現在本種の生存上の問題は深刻ではない。 |
その他 |
日本固有種として記載されたが台湾産種の亜種とする説もあり、更に今後の検討を要する。 |