選定理由 |
全国的に分布が局地的で、記録の少ないカミキリムシ。ネズミサシを宿主とするなど、特異な生態をもつ。京都府内では1ヶ所のみの記録。 |
形態 |
体長5.5〜8.5mm。体はつやのある黒色。黄灰色の微毛で覆われ、上翅背面には毛のない小黒紋を10数個〜20数個そなえる。 |
分布 |
本州(関東地方以西)に分布するが、分布は局地的。
府内の分布宝ヶ池(京都市左京区)周辺で記録されている。 |
生態的特性 |
幼虫はネズミサシに穿孔する。成虫越冬のため成虫は秋と春に見られ、ネズミサシの生木に集まり、葉針を後食する。 |
生息地の現状 |
ネズミサシが混在する、平地から低山地の二次林に生息する。宝ヶ池周辺の生息地の環境は比較的良好である。 |
必要な保全対策 |
宝ヶ池周辺の過度の公園化は本種の生存を脅かす可能性がある。 |
その他 |
日本固有種 |