昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
鞘翅(コウチュウ)目 カミキリムシ科
ケブカマルクビカミキリ
Atimia okayamensis Hayashi, 1972
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 全国的に分布が局地的で、記録の少ないカミキリムシ。ネズミサシを宿主とし、成虫越冬するなど、特異な生態をもつ。府内では1か所の記録のみ。 |
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形態 | 原色日本甲虫図鑑(Ⅳ)(保育社 1984)PL. 2、No. 10、日本産カミキリムシ(東海大学出版会 2007)PL. 3、No. 20を参照。体長5.5~8.5mm。体はつやのある黒色。黄灰色の微毛で覆われ、上翅の背面には毛のない小黒紋を10数個~20数個そなえる。 |
分布 | 本州(関東地方以西)に分布するが、分布は局地的。 ◎府内の分布区域 宝ヶ池(京都市左京区)の記録のみ。 |
生態的特性 | 成虫越冬のため成虫は秋と春に見られ、ネズミサシの生木に集まり、葉針を後食する。 |
生息地の現状 | 平地~低山地のネズミサシが混在する二次林に生息する。府内では本種産地の追加報告が待たれる。 |
生存に対する脅威 | 宝ヶ池の過度の公園化は本種の生存を脅かす可能性がある。 |
必要な保全対策 | 現在の宝ヶ池公園周辺の整備にあたって、周辺環境への影響を配慮する。 |
その他 | 日本固有種 |
執筆者 芦田久(補筆修正:水野弘造)