| 選定理由 |
典型的な南方系種。奈良公園でも採れるが、一般には沿海部での分布が特徴で、京都府でも分布は日本海岸と冠島。また地方的に色に特徴が出るので、特徴ある個体群を選定、追跡する必要があろう。屋久島産の個体は背部に黄銅光沢を持つので、野村鎮によって亜種yakushimaeとして記載された（1963）が、冠島の個体はこれと区別がつかない。 |
| 形態 |
原色昆虫大図鑑（II）甲虫篇(北隆館）116 図版No.13：原色日本甲虫図鑑（III）（保育社）57 図版No.８を参照。体長16〜23mm、黒色で弱い金属光沢があり、全面に金色の微細軟毛を密生する。産地によって色が異なるようで、一般には緑銅色、奈良市奈良公園では青色個体が多い |
| 分布 |
本州、四国、九州、種子島、屋久島。
◎府内の分布区域
竹野郡 弥栄：弥栄町（1990）：舞鶴市 冠島：中根（1955）、大石（1990b）。 |
| 生態的特性 |
朽木に生息。 |
| 生息地の現状 |
冠島はよく保全されている。 |
| 生存に対する脅威 |
産地での個体数は多いもののようで、特に問題はないものと思われる。 |
| その他 |
日本固有種 |
