昆虫類
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
鞘翅(コウチュウ)目 ゴミムシダマシ科
シワナガキマワリ
Strongylium japanum Marseul, 1876
京都府カテゴリー | 要注目種 |
---|---|
2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 典型的な南方系種。一般的には沿海部での分布が特徴で、府内では冠島を含め舞鶴市から記録が多い。府南部の記録を見ない。 |
---|---|
形態 | 原色昆虫大図鑑(Ⅱ)甲虫篇(北隆館 1963)PL. 116、No. 13、原色日本甲虫図鑑(Ⅲ)(保育社 1985)PL. 57、No. 8を参照。体長16.0~23.0mm、黒色で弱い金属光沢があり、全面に金色の微細軟毛を密生する。産地によって色が異なるようで、一般には緑銅色、奈良市奈良公園では青色個体が多い。 |
分布 | 本州、四国、九州、種子島、屋久島。 ◎府内の分布区域 京丹後市弥栄町(太鼓山)、舞鶴市(冠島、磯葛島、小橋、養老山、女布、建部山、由良ケ岳)、綾部市(睦寄町)。 |
生態的特性 | 朽木に生息。 |
生息地の現状 | 冠島はよく保全されていて環境上の心配はないが、本土側でどれほど内陸に分布を広げているのか調査が必要。 |
生存に対する脅威 | 個体数の多い冠島などは環境改変もなく、特に問題はない。 |
必要な保全対策 | 生息環境の現状維持。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 弥栄町(1990)、中根(1955)、大石(1990b)
執筆者 高橋敞(補筆修正:水野弘造)