選定理由 |
環境省が取り上げており、指標種として選んでおく。清滝川のものは昭和53年10月に国指定の天然記念物として申請された。 |
形態 |
原色昆虫大図鑑(II)甲虫篇(北隆館) 85 図版No.17:原色日本甲虫図鑑(III)(保育社)20 図版No. 16を参照。体長は12〜20 mm、黒色で暗色毛を装い、前胸は淡赤色で淡色毛を装い、正中部に中央で拡がる暗色の縦条があり前縁も黒い。 |
分布 |
本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
竹野郡網野町、弥栄町味土野・竹野川:舞鶴市高野台、安岡:天田郡夜久野町:北桑田郡美山町芦生:京都市左京区広河原能見、尾越、花背別所町、直谷、岩倉村松町、修学院:京都市右京区嵐山、清滝:京都市山科区山科、疏水:綴喜郡井手町。 |
生態的特性 |
カワニナを食するなど、観光養殖されるほどに生態はよく知られている。 |
生息地の現状 |
北山地区や嵐山周辺を別にすれば、京都府南部地域の都市部での本種の生息環境は全く消失しているといってもいい。 |
必要な保全対策 |
観光目的で人工的な養殖が行われている地域が多いと思われる(たとえば綴喜郡井手町)。このようなことは自然種の保存とは何の関係もないといってよかろう。都市部、府南部地域では自然個体群は絶滅したと思われるが、北山地区では個体数は多く、生態を考えても種の存続が危惧されることはないであろう。 |
その他 |
日本固有種 |