選定理由 |
タイプ産地:井手町木津川河原。 |
形態 |
小型種で体長4〜5mm。雌の方が肥厚しやや大きい。強固で細長く長楕円形、平行状で、真鍮色光沢を帯びる。黒色で触角基部3節・前胸背後角末端・上翅の4斑紋・前胸腹板前縁部と後部突起・末端腹節の後縁・脚部は鮮明な橙黄色、雌は橙黄色部が広い。上翅の4斑紋の内、肩部のものは後内方1/5位まで伸び長円形に近く、翅端近くのものは卵形斑となる。体毛は黄金色に近く艶があり、やや短めで直毛密である。頭頂の粒状小突起の大きさと密度はやや不規則、密で突起間は平滑で狭い。前胸背板粒状突起は脊板の前半部では頭部のものより小さく密、後半部と側縁部では点刻化し、やや密で不規則。粒状突起と点刻間は平滑で点刻直径より狭い。ミズギワコメツキ属( Fleutiauxellus)はほぼ30種(亜種を含む)知られ、上翅に4斑紋をもつものは6種程あり、本種はヨツモンミズギワコメツキ( F.quadrillum (Candeze))とジュウジミズギワコメツキ( F. cruciatus(Candeze))とによく似る。前者は小型で頭部と前胸背板に粒状突起は殆どない。後者はより大型で頭部と前胸背板の粒状突起はより小型で密、上翅の斑紋は拡張し大型のものが多い。 |
分布 |
愛知以西の各地に分布。
◎府内の分布区域
南部地域全域の河川敷に分布する。 |
生態的特性 |
初夏の候河川敷で見られ、近縁種では幼虫は河川敷の砂礫中に棲息し、強い補食性をもつ。 |
生息地の現状 |
これまでの記録はほとんどが河川敷なので、河川改修が進む現状は気になる。 |
その他 |
日本固有種 |