鞘翅(コウチュウ)目 コメツキムシ科
ヨツボシミズギワコメツキ
京都府カテゴリー | 要注目種 |
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2002年版 | 要注目種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | タイプ産地は井手町木津川河原。 |
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形態 | 小型種で体長4.0~5.0mm。メスの方が肥厚しやや大きい。強固で細長く長楕円形、平行状で、真鍮色光沢を帯びる。黒色で触角基部3節、前胸背の後角末端、上翅の4斑紋、前胸腹板の前縁部と後部突起、末端腹節の後縁、肢部は鮮明な橙黄色、メスは橙黄色部が広い。上翅の4斑紋の内、肩部のものは後内方5分の1位まで伸び長円形に近く、翅端近くのものは卵形斑となる。体毛は黄金色に近く艶があり、やや短めで直毛で密である。頭頂の粒状小突起の大きさと密度はやや不規則、密で突起間は平滑で狭い。前胸背板の粒状突起は脊板の前半部では頭部のものより小さく密、後半部と側縁部では点刻化し、やや密で不規則。粒状突起と点刻間は平滑で点刻直径より狭い。ミズギワコメツキ属Fleutiauxellusはほぼ30種(亜種を含む)知られ、上翅に4斑紋をもつものは6種程あり、本種はヨツモンミズギワコメツキF. quadrillum(Candeze)とジュウジミズギワコメツキF. cruciatus(Candeze)とによく似る。前者は小型で頭部と前胸背板に粒状突起はほとんどない。後者はより大型で頭部と前胸背板の粒状突起はより小型で密、上翅の斑紋は拡張し大型のものが多い。 |
分布 | 長野県、愛知県以西の各地に分布。 ◎府内の分布区域 南部地域全域の河川敷に分布する。 |
生態的特性 | 初夏の候河川敷で見られ、近縁種では幼虫は河川敷の砂礫中に生息し、強い捕食性をもつ。 |
生息地の現状 | これまでの記録はほとんどが河川敷なので、河川改修が進む現状は気になる。 |
その他 | 日本固有種 |
文献 Kishii(1976a)、Kishii(1987、1999)、岸井(1994)
執筆者 岸井尚(加筆修正:水野弘造)