選定理由 |
タイプ産地:京都市花背杉峠、北山一帯で普通であるが、他地域では極めて少ない。 |
形態 |
体長10〜13mm。軟弱で繊細、圧平されほぼ平行状。黒色で強い紫色を帯びた青銅ないし真鍮色の光沢を持ち、脚部は多少とも赤褐色。前胸背板点刻はホソシモフリコメツキ( A.kiashianus(Miwa)に似るが、小型で上翅などの霜降り状斑紋がないか不明瞭で、雄生殖器側片先端部の鈎状突起はより小さく、本種では頂部がより明瞭に丸く膨れ、ホソシモフリコメツキではやや平たい。 |
分布 |
タイプ産地は京都市花背杉峠で、これまでに新潟・石川・福井・岐阜・三重・滋賀・京都・奈良・兵庫・岡山各府県の資料を検している。
◎府内の分布区域
タイプ産地ではほぼ毎年のように晩春に極めて多数の個体が見られるが、他地域では少ない。府内全域に分布する。 |
生態的特性 |
不明であるが、幼虫はやや乾燥した土壌中に生息し、食植性と見られる。 |
生息地の現状 |
歴史的景観保存地区なのでこのままの状態で維持されるなら安定であろう。 |
その他 |
日本固有種 |