選定理由 |
北方系のガであり、京都府南山城村が分布の南限にあたり、湿地環境の指標となる。 |
形態 |
開翅長約25mmで、翅は全体が淡褐色で、目立った条紋がない。外観はツトガ亜科の種に類似する。 |
分布 |
日本では1982年北海道から記録された。1987年に京都府からも記録されたが、これまでの採集例はきわめて少なく、局所的。 |
生態的特性 |
本種の生活史は不明であるが、いずれも湿地で採集されており、湿地環境が良好な地域で生息できる種であろう。 |
生息地の現状 |
執筆者のその後の南山城村における調査では、本種の生息は確認できなかった。 |
生存に対する脅威と保全対策 |
成虫捕獲の休耕田では大きな変化はなかったので、もともと個体数の少ない種である可能性が高い。休耕田周辺の湿地環境の保全が望まれる。 |