選定理由 |
個体数が少なく、日本では現在京都府の1ヶ所からのみ知られている。 |
形態 |
一見イエバエ科の種のように見える。虫体は全体に黒色で、胸背は灰色の微粉に覆われ黒条がある。顔面は黄褐色で、下方は強く突出する。色彩によって他のすべての同属の種から区別できる。 |
分布 |
ヨーロッパからロシアにかけて広く分布し、日本では京都市久多の京都府立大学演習林の1か所のみ。 |
生態的特性および保全対策等 |
幼虫の生態は不明であるが、一般にこの属の種は樹液や倒木の樹皮下や樹洞にすむ。成虫はしばしば立木に集まり、また花にも来る。この種はシデの花で採集された。本属の種は、近年成虫の生態がわかって各地で記録されているが、この種は依然として他では発見されていない。良好な自然林にのみ生息するものと思われる。 |