昆虫類
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
双翅(ハエ)目 ハナアブ科
クロハナブトハナアブ
Brachyopa cinerea Wahlberg, 1844
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 個体数が少なく、日本では現在京都府の1か所からのみ知られている。 |
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形態 | 一見イエバエ科の種のように見える。虫体は全体に黒色で、胸背は灰色の微粉に覆われ黒条がある。顔面は黄褐色で、下方は強く突出する。色彩によって他のすべての同属の種から区別できる。 |
分布 | ヨーロッパからロシアにかけて広く分布し、日本では京都市久多の京都府立大学演習林の1か所のみ。 |
生態的特性 | 幼虫の生態は不明であるが、一般にこの属の種は樹液や倒木の樹皮下や樹洞にすむ。成虫はしばしば立木に集まり、また花にも来る。この種はシデの花で採集された。本属の種は、近年成虫の生態がわかって各地で記録されているが、この種は依然として他では発見されていない。良好な自然林にのみ生息するものと思われる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 生息地の保全。 |
文献 大石、畑山(1999)
執筆者 大石久志