選定理由 |
少ない種であり、京都府は稀でかつ分布の西限となる。 |
形態 |
黒色の体に、灰白色の斑紋をもつ。触角は黒く、第3節の背突起は突出する。翅は透明でR4脈に小枝がある。類似した種が多く、同定には注意を要する。 |
分布 |
本州の東北地方から中部地方に分布。
◎府内の分布区域
京北町上弓削からのみ。 |
生態的特性および生息地の現況 |
幼虫は森林内の腐殖中に生息する。メス成虫は各種哺乳動物から吸血するが、京都府での放牧牛への襲来は記録されていない。比較的開けた草原的環境に現れる種らしい。京都府では1976〜7年に採集されて以降、かなり調査が行われたにもかかわらず記録がない。個体数が著しく減少しているものと考えられる。 |
必要な保全対策 |
自然的な環境に適応した種と考えられ、幼虫の生息環境の保全と、吸血源の野生動物の保護が必要である。 |