昆虫類
双翅(ハエ)目 アブ科
双翅(ハエ)目 アブ科
イナウシアブ
Tabanus inaensis Asakawa et Hayakawa, 1975
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | なし |
選定理由 | 少ない種であり、京都府は稀でかつ分布の西限となる。 |
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形態 | 黒色の体に、灰白色の斑紋をもつ。触角は黒く、第3節の背突起は突出する。翅は透明でR4脈に小枝がある。類似した種が多く、同定には注意を要する。 |
分布 | 本州の東北地方から中部地方に分布。 ◎府内の分布区域 京都市右京区京北上弓削町からのみ。 |
生態的特性 | 幼虫は森林内の腐植中に生息する。メス成虫は各種哺乳動物から吸血するが、京都府での放牧牛への襲来は記録されていない。比較的開けた草原的環境に現れる種らしい。京都府では1976~1977年に採集されて以降、かなり調査が行われたにもかかわらず記録がない。個体数が著しく減少しているものと考えられる。 |
生存に対する脅威 | 周辺を含めた環境の劣化。 |
必要な保全対策 | 自然的な環境に適応した種と考えられ、幼虫の生息環境の保全と、吸血源の野生動物の保護が必要である。 |
文献 米津(1996)
執筆者 大石久志