選定理由 |
広く分布する種であるが、いずれの地域でも個体数が極めて少なく、かつ自然度の高い環境に局所的に分布すると見なされる。 |
形態 |
大型で、頭部は小さく、身体は太い。オスは暗褐色、メスは黄褐色。他に類例のない顕著な種であり、注目を引く。 |
分布 |
樺太、千島列島から北海道、本州、四国、九州と著しく広い。
◎府内の分布区域
京都市左京区大原野が唯一の産地である。 |
生態的特性および生息地の現況 |
生態は不明。ただ比較的湿潤な環境に生息するように思われる。成虫の発見例は極めて少なく、何らか目に触れにくい生態をもっているかもしれない。京都府ではごく最近になって初めて生息が確認された。発見された場所はこれまで調査の盲点となっていた地域である。しかしこれらの諸点を考慮するにしても、局所的で、個体数も少ない種であるのは疑いない。生息地での詳しい調査が必要である。 |