選定理由 |
府内の産地が少なく、減少傾向にあるため。 |
形態 |
腹長はオスが49〜53mm、メスが45〜51mm、後翅長はオスが43〜46mm、メスが45〜50mm。腹部がくびれず、ほぼ円筒型をしたやや大型のヤンマ。体色は金緑〜青緑色で美しく、翅胸前面と腹部背面に太い黒条があるのが特徴。
◎近似種との区別
他のヤンマ類とは、体色などで容易に区別できる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、淡路島、対馬。
◎府内の分布区域
南部地域。 |
生態的特性 |
平地のアシなどが生える腐食質の多い池沼などに生息し、幼虫は抽水植物や水底の堆積物などにつかまって生活する。成虫は4月下旬〜8月に見られる。 |
生息地の現状 |
木幡池などでは見られなくなっている。また、京都市深泥池などでも個体数が減少している。 |
生存に対する脅威 |
開発などによる生息地の破壊、肉食性外来魚による捕食、水質汚染などが考えられる。 |
必要な保全対策 |
兵庫県城崎町付近には生息しているので、北部地域などに生息地が残されている可能性がある。現在も生息している池やその周辺のモニタリング調査も継続する必要がある。 |