選定理由 |
府内では産地が少なく、生息地も狭いため。 |
形態 |
腹長26〜31mm、後翅長21〜24mm。淡褐色に淡銅色斑がある。成熟すると複眼上部が少し青くなる。
◎近似種との区別
未熟な個体は一見ホソミオツネントンボと似ているが、斑紋などが異なる。また、ホソミオツネントンボは成熟すると体色が青色に変化する。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州、奥尻島、佐渡島、淡路島、対馬、五島列島などに分布するが、西日本では分布が局地的になる。
◎府内の分布区域
中部地域(亀岡市)と南部地域(京田辺市・宇治田原町)から記録があるが、現在も、生息が確認されているのは南部地域の2か所だけである。
◎近似種との比較
ホソミオツネントンボは府内全域に分布し、普通に見られる。 |
生態的特性 |
平地や丘陵地のアシなど抽水植物の生えた池沼に生息する。7〜8月から新成虫が見られるが、未成熟成虫のまま越冬する。越冬後の成虫は発生地の池沼に飛来して、交尾、産卵する。 |
生息地の現状 |
限られたため池のみで生息が確認されており、非常に狭い範囲で発生している。 |
生存に対する脅威 |
開発や道路拡張工事などにより、産地が消滅することが心配される。 |
必要な保全対策 |
生息地と周辺の環境を保全するとともに、新産地発見の調査を要する。 |