選定理由 |
府内では桂川上流、由良川上流で記録がされているが、産地が少ないため。 |
形態 |
腹長30〜33mm、後翅長19〜23mm。オスの中・後脚は白い軍配状の特異な形態をしている。
◎近似種との区別
メスはモノサシトンボに似るが、モノサシトンボには複眼の内縁に明るい色の斑紋があるので、区別できる。 |
分布 |
本州(宮城県、関東地方以西)、四国、九州に局地的に分布する。
◎府内の分布区域
中部地域・南部地域。由良川水系(美山町)と桂川水系(日吉町・園部町・京都市)の限られた地域に分布する。 |
生態的特性 |
丘陵地〜低山地の河川中流域の清流に生息する。伏流水などがあり年中水が枯れないような池も生息地となるが、府内では池に生息する産地は未発見。羽化は6〜7月頃で、成熟した成虫は8月頃まで見られる。産卵は連結しながら植物の水面より下の茎などに行う。 |
生息地の現状 |
生息地になっている小さな小川が、コンクリートで固められ生息地が失われつつある。 |
生存に対する脅威 |
河川改修に伴う生息地の消滅や環境の変化、水質の汚染などが考えられる。 |
必要な保全対策 |
生息地周辺の環境を保全するとともに、生息地の水質などを管理していく必要がある。 |