選定理由 |
府内では産地が少ないため。 |
形態 |
腹長はオスが27〜31mm、メスが29〜33mm。後翅長はオスが18〜20mm、メスが20〜23mm。オスは全身が朱赤色、メスはくすんだ橙褐色。
◎近似種との区別
リュウキュウベニイトトンボとよく似ているが、本種の方が赤みが強い。 |
分布 |
本州、四国、九州に局地的に分布する。
◎府内の分布区域
北部地域・南部地域。舞鶴市や京都市・宇治市の記録がある。
◎近似種との比較
リュウキュウベニイトトンボは九州以南に分布し、京都府には分布しない。 |
生態的特性 |
平地や丘陵地の、樹木に囲まれた、水草のよく茂った古い池や沼に生息し、キイトトンボと混棲していることが多いが、本種の分布はかなり限定される。成虫は6月頃羽化し、10月まで見られる。 |
生息地の現状 |
本種の生息に適した植物が多い池沼は少なくなっている。 |
生存に対する脅威 |
開発によって生息地の池沼がなくなることが最も危惧される。 |
必要な保全対策 |
生息している池沼の水質や周辺の環境を保全していく必要がある。 |