昆虫類
蜻蛉(トンボ)目 イトトンボ科
蜻蛉(トンボ)目 イトトンボ科
ベニイトトンボ
Ceriagrion nipponicum Asahina, 1967
京都府カテゴリー | 準絶滅危惧種 |
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2002年版 | 準絶滅危惧種 2002年版を参照する |
環境省カテゴリー | 準絶滅危惧(NT) |
選定理由 | 府内では産地が少ないため。 |
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形態 | 腹長はオスが27.0~31.0mm、メスが29.0~33.0mm。後翅長はオスが18.0~20.0mm、メスが20.0~23.0mm。オスは全身が朱赤色、メスはくすんだ橙褐色。 ◎近似種との区別 リュウキュウベニイトトンボとよく似ているが、本種の方が赤みが強い。 |
分布 | 本州、四国、九州に局地的に分布する。 ◎府内の分布区域 北部地域、南部地域。舞鶴市や京都市、宇治市の記録がある。 ◎近似種との比較 リュウキュウベニイトトンボは九州以南に分布し、京都府には分布しない。 |
生態的特性 | 平地や丘陵地の、樹木に囲まれた、水草のよく茂った古い池や沼に生息し、キイトトンボと混生していることが多いが、本種の分布はかなり限定される。成虫は6月頃羽化し、10月まで見られる。 |
生息地の現状 | 本種の生息に適した植物が多い池沼は少なくなっている。 |
生存に対する脅威 | 開発によって生息地の池沼がなくなることが最も危惧される。 |
必要な保全対策 | 生息している池沼の水質や周辺の環境を保全していく必要がある。 |