選定理由 |
全国的に減少しており、京都府内のタイプ産地も少ないため。 |
形態 |
前翅長13〜21mmの中型のセセリチョウ。翅表は全体が黒だが、裏面は黄金色の地に白い帯がある特徴的な斑紋をしている。この白い帯は、春型では白銀色で非常に目立つが、夏型では地色と似た淡い黄褐色であまり目立たなくなる。 |
分布 |
北海道、本州、四国、九州。
◎府内の分布区域
中部地域(日吉町・丹波町)と南部地域(精華町・京田辺市・南山城村など)から記録されているが、分布は局地的。 |
生態的特性 |
ススキなどが生えるやや乾燥した草原が主な生息地である。成虫は、春〜秋にかけて年2〜3回発生することが知られているおり、幼虫で越冬する。 |
生息地の現状 |
生息地の環境は、大きくは変化していないが、最近本種が記録されていない産地もある。 |
生存に対する脅威 |
河川改修や道路拡張などによって破壊されたり、消滅しやすい環境に生息している。 |
必要な保全対策 |
発生地の草原の環境は、適度に人手を加えて保全していく必要がある。また、未発見の産地もあると考えられるので、府内の分布調査を継続する必要もある。 |